マックス・フェルスタッペンがレッドブルは今シーズン、F1 2025でこれ以上勝利を挙げられないだろうと大胆に断言したことに対し、元アストンマーティンの戦略家バーニー・コリンズが「チームにとってかなり士気を低下させる」と批判しました。
注目点
ハンガリーグランプリでの苦戦後に出たフェルスタッペンの直接的なコメントは、レッドブル内部での高まる不満を浮き彫りにし、チームの士気に影響を与える可能性があります。彼の発言は、チームが抱えるマシンパフォーマンスの問題が続いていることを強調しています。
詳細
レッドブルはハンガリーGPで著しい困難に直面し、フェルスタッペンと角田裕毅の両名がグリップ不足を訴えました。フェルスタッペンはF1 2025シーズンで最悪の予選パフォーマンスとなり、辛うじてQ2、そしてQ3に進出しましたが、最終的にシャルル・ルクレールのポールタイムから0.356秒遅れの8位に終わりました。
オランダメディアから今シーズンこれ以上勝利を挙げられる見込みについて問われたフェルスタッペンは、次のように述べました。
- 「いいえ、今のままでは無理です。それが現実です。明らかです。」
- 「私にできることは何もありません。怒っても、それでマシンが速くなるわけではありません。」
コリンズはこれらのコメントに対し、フェルスタッペンがマシンへの不満を表明し、改善を促すための方法である可能性を認めつつも、チームへの否定的な影響を強調しました。
- 「どのドライバーも『今年は何も勝てない』とチームを鼓舞するために言うとは思えません。もし私がエンジニアだったら、それはかなり士気を低下させるでしょう。」
- 彼女は、フェルスタッペンのこの強いコミュニケーションが、ローラン・メキースが率いるエンジニアリングチームを動かし、レッドブルが数シーズンにわたって直面している根本的な問題を解決することを期待していると考えています。
今後の展望
ハンガリーで9位に終わったものの、フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップで3位を維持していますが、ジョージ・ラッセルとの差は15ポイントに縮まりました。今後は、レッドブルがこれらの根本的なマシンの問題に対処し、フェルスタッペンがF1 2025シーズンとそれ以降もより競争力のあるマシンを提供できるかどうかが焦点となります。