待望の合流
元フェラーリF1のテクニカルディレクターであるエンリコ・カルディレが、フェラーリとの長引く法廷闘争を経て、アストンマーティンの最高技術責任者として正式に就任しました。
その重要性
カルディレの加入は、デザインの権威であるエイドリアン・ニューウェイとの協力を通じて、アストンマーティンの技術リーダーシップを大幅に強化します。この動きは、2026年以降のレギュレーションを見据え、チームの競争力向上を目指す上で極めて重要です。
争いの経緯
フェラーリは当初、カルディレに対し退職後1年間のガーデニング休暇を課していました。しかし、フェラーリは、カルディレがガーデニング休暇期間中にアストンマーティンと接触し、競業禁止条項に違反したとして法的手続きを開始しました。4月にはモデナ裁判所がフェラーリの主張を支持し、カルディレの着任が遅れていましたが、この法的手続きは解決し、彼はアストンマーティンの新シルバーストン本社で正式に業務を開始できるようになりました。
チーム体制の変更
カルディレは、4月にチームのマネージング・テクニカル・パートナーとして着任したエイドリアン・ニューウェイと合流しました。特筆すべきは、当初カルディレの指揮下に入ると予想されていたテクニカルディレクターのダン・ファロウズが、4月にその職を解かれたことです。