メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、バルテリ・ボッタスが2026年シーズンからキャデラックのフォーミュラ1チームに移籍することが確定した件について、複雑な感情を表明しました。ボッタスは今年、メルセデスでリザーブドライバーを務めていました。
なぜ重要か
この発表は、ボッタスがF1のフルタイムレースシートに戻ることを意味し、彼のキャリアにとって大きな一歩となります。一方で、メルセデスは若手育成を支え、緊急時に備えてきた経験豊富なリザーブドライバーを失うことになります。
詳細
- リザーブドライバーとしての役割: ボッタスは今年、メルセデスのサードドライバーとして、ほとんどのレースでチームに帯同し、若手才能キミ・アントネッリの指導にあたるとともに、アントネッリやジョージ・ラッセルに何かあった際にはいつでも代役を務める準備をしていました。
- ヴォルフの称賛: ボッタスのマネージメントチームの一員でもあるヴォルフは、F1ベテランである彼の復帰を歓迎しながらも、メルセデスにとって彼の離脱が大きな穴となることを認めました。「バルテリはレーシングドライバーとしてまだ多くのものを提供できる。2026年シーズンにメルボルンでグリッドに並ぶ資格がある」とヴォルフは語りました。
- 模範的な貢献: ヴォルフはさらに、「もちろん、彼が去るのを見るのは寂しい。彼は我々のチームで重要な役割を果たし、今年のサードドライバーとしての彼の貢献は模範的だった」と述べています。
今後の展開
- 2025年シーズンへの注力: メルセデスは現在、ザントフォールトで開催されるオランダGPを皮切りに、残りのシーズンに焦点を移しています。チームはハンガリーでジョージ・ラッセルが表彰台を獲得し、以前のサスペンション設計への変更が功を奏したことで良い勢いを持っています。
- 二重の目標: ヴォルフは、チームが短期的なパフォーマンス(コンストラクターズチャンピオンシップ2位争い)と長期的な計画(2026年レギュレーションへの対応)という二重の目標に注力していると説明しました。
- 大きなアップデートなし: 「今年の車にはこれ以上の大きな開発は行いませんが、ハンガリーでの進歩は良い基盤となるでしょう」とコメントしています。