レッドブルは、歴史あるラグビーユニオンチーム「ニューカッスル・ファルコンズ」の買収を完了し、新シーズンに向けてチーム名を「ニューカッスル・レッドブルズ」に変更すると発表した。
なぜ重要か:
この物議を醸す動きは、レッドブルにとってラグビー界への初の参入であり、他のスポーツにおける彼らの拡大戦略(時には論争を呼ぶ)を反映している。今回のチーム名変更は、レッドブルが既存のクラブを再構築するこれまでのパターンを踏襲している。
全体像:
マックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルと共にF1でレッドブル・レーシングのような圧倒的な存在感を示すレッドブルによる今回の買収は、苦戦していたニューカッスル・ファルコンズの長期的な未来を確実にするものだ。1877年創設でラグビーのレジェンド、ジョニー・ウィルキンソンを輩出したこのクラブは、プレミアシップで3シーズン連続最下位に終わっていた。
前例:
レッドブルのブランド変更戦略は、これまでにもファンの反発に直面してきた。特筆すべき例は、2005年のSVオーストリア・ザルツブルク買収で、チームはレッドブル・ザルツブルクと改名された。これにはクラブの伝統色である紫と白を赤と白に変更し、エンブレムも刷新したため、幻滅したサポーターが新たなクラブを設立する事態に至った。
今後:
レッドブルのオリバー・ミンツラフCEOは、「ラグビーを新たな高みへ引き上げ」、ニューカッスル・レッドブルズが「その競争力を最大限に発揮できるよう」支援することを目指すと述べた。