メルセデスが方針転換:2位争いでの大規模なアップグレードは終了
メルセデスは、コンストラクターズ選手権でフェラーリとレッドブルとの2位争いを続ける中、これ以上の大幅な車両アップグレードは計画していないと、コミュニケーション責任者のブラッドリー・ロードが明らかにしました。
なぜ重要なのか
この決定は、チームが2026年規定にますます焦点を移していることを示す戦略的な転換点となります。大規模なアップデートは中止されるものの、メルセデスは現在の車両への理解を深めることで、より多くのパフォーマンスを引き出すことを目指しており、これは強力なライバルとの2位争いを維持するために不可欠です。
詳細
- アップグレード戦略: ロードは、夏季休暇以降に大規模なアップグレードパッケージを導入するチームがいれば「驚く」だろうと述べました。業界が来季の新規定を優先し始めているためです。小規模で段階的なアップデートはまだ発生する可能性がありますが、大幅な空力改修の時代は今年で終わりです。
- パフォーマンスの可能性: 設定が静的であるにもかかわらず、ロードはチームの理解を深め、車両の挙動やパフォーマンス特性について学ぶことで、依然として大きな進歩を遂げることができると信じています。
- これまでのシーズン: メルセデスは浮き沈みの激しいシーズンを送っており、ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝し、複数回表彰台を獲得しています。しかし、ルーキーのキミ・アントネッリは、特にカナダGP以降、ペースをポイントに繋げるのに苦労し、安定性に課題を抱えています。
全体像
メルセデスは現在、コンストラクターズ選手権で3位につけており、フェラーリにわずか24ポイント差です。レッドブルはさらに後方にいますが、完全に除外することはできません。2位争いは激化しており、マクラーレンは選手権を独走しています。
今後の展望
メルセデスは、残りの10戦に向けて既存のパッケージを最適化することに注力します。目標は明確で、年末までにコンストラクターズ選手権で2位を確保することです。チームは、ドライバーが抱える現在の車両の課題を解決することで、残りのシーズンもフェラーリやレッドブルと積極的に争うことができると信じています。