文書59 - 裁定 - 車両5の危険な走行の申し立て
違反・裁定通知・手続き
宛先: キック・ザウバーF1チーム チームマネージャー 差出人: スチュワード 日付: 2025年8月31日 時間: 20:47
ドライバー: 5 - ガブリエル・ボルトレート 競技者: キック・ザウバーF1チーム セッション: レース 事実: 重大かつ明らかな損傷があるにもかかわらず、車両を停止しなかった。 違反: FIAフォーミュラ1スポーツ規定第26.10条違反の申し立て。
裁定
さらなる措置なし。
理由
- 聴聞と証拠: スチュワードは、ドライバー(ガブリエル・ボルトレート)、チーム代表、FIA代表(レースディレクターおよびスポーティングディレクター)から聴取し、ビデオ、無線、車載ビデオの証拠を検討しました。
- インシデント概要: 1周目、車両5(ガブリエル・ボルトレート)と車両18がターン12でレーシングインシデントを起こしました。その結果、車両5のフロントウィングのエンドプレートが損傷し、ぶら下がった状態でしたが、まだ接続されていました。
- チームの対応: レースコントロールからチームに問題が知らされました。チームは、エンドプレートの内側にある水平ウィング要素が構造的完全性を保っていると判断し、車両5をピットインさせないことを選択しました。車両5には黒とオレンジの旗は表示されませんでした。
- その後の出来事: 数周後、エンドプレートが外れてコース上に落下しました。車両18がそれに衝突しましたが、車両18はパンクやその他の損傷を受けませんでした。
- 第26.10条の適用可能性:
- 第26.10条は、構造部品に重大かつ明らかな損傷があり、ドライバーや他者に即座の危険をもたらす状態にある場合、ピットレーンに入場することを義務付けています。
- FIA代表は、エンドプレートが構造部品とは見なされないことを確認しており、この場合、第26.10条は適用されません。
- FIA指令F1Tm/07-24: スチュワードは、競技者が車体損傷に積極的に対処すべき状況を扱うFIA指令F1Tm/07-24も検討しました。この指令は、ウィング要素の脱落がレースの中断や他の車両への損傷を引き起こさなかったため、適用されないと判断されました。
結論: 証拠と規則に基づき、スチュワードはさらなる措置を講じないことを決定しました。
競技者は、FIA国際スポーツコード第15条およびFIA司法・懲戒規則第4章に基づき、スチュワードの決定に異議を申し立てる権利があることを再確認してください。
スチュワード:
- ニッシュ・シェティ
- ペドロ・ラミー
- マシュー・セリー
- ナタリー・コルズミット