文書57 - 違反 - 車両44 - イエローフラッグ時の減速不履行
違反・裁定
宛先: スクーデリア・フェラーリHP チームマネージャー 発信元: 競技委員 日付: 2025年8月31日 時間: 20:20
事故詳細
- 車両番号 / ドライバー: 44 - ルイス・ハミルトン
- 競技者: スクーデリア・フェラーリHP
- 事故発生時刻: 14:23
- セッション: レース
- 事実: 14:23、14:25にダブルイエローフラッグ下で減速せず、ピットエントリーロードで大幅に減速しなかったこと。
違反
- 国際競技規定付則H、第2.5.5 b)条の違反。
- レースディレクターイベントノート(文書5、項目1)の不遵守。
- フォーミュラ1競技規定第44.1条の違反。
裁定
- ペナルティ: ドライバーが参加する次回のレースで5グリッド降格。
- ペナルティポイント: 2ペナルティポイント(12ヶ月間で合計2点)。
裁定理由
競技委員は、車両44(ルイス・ハミルトン)の位置/マーシャリングシステムデータ、ビデオ、タイミング、テレメトリー、チーム無線、車載ビデオの証拠を検討し、ドライバーおよびチーム代表から聴取しました。
主な調査結果:
- レースディレクターは、ピットレーン前の最終コーナーで安全上の理由からダブルイエローフラッグが振られることを全ての参加者に通知していました。
- 規定では、ダブルイエローフラッグ区間ではドライバーが「大幅に減速」し、複数回の偵察ラップではピットエントリーロードを「著しく減速した速度」で走行することが義務付けられています。
- テレメトリーデータによると、ドライバーは練習走行時の同じ地点よりも約20km/h遅くダブルイエロー区間に入り、スロットル開度を10~20%減らし、ピットレーン進入時に70メートル早くブレーキングしていました。
- しかし、競技委員は、20km/hの減速は「大幅な」減速とは見なさず、ピットエントリーでの速度も「著しく」減速した速度とは見なさなかったと判断しました。
情状酌量
ドライバーは減速し、早めにブレーキングしようと試みました。これは情状酌量すべき点と見なされ、通常このような違反に科される10グリッド降格ペナルティではなく、5グリッド降格ペナルティが科されました。
控訴の権利
競技者は、FIA国際競技規定第15条およびFIA司法・懲戒規則第4章に従い、競技委員の特定の決定に控訴する権利を有します。
競技委員:
- ニッシュ・シェティ
- ペドロ・ラミー
- マシュー・セリー
- ナタリー・コルシュミット