
ルクレール、ラスベガスGP FP2でステアリング・ERS不交換の「二重違反」で審問へ
フェラーリのシャルル・ルクレールが、ラスベガスGPのFP2セッション中にトラック上でマシンを停止させた後、ステアリングホイールの交換とERS(エネルギー回生システム)の停止を怠ったとされる「二重違反」の件で、スチュワード(競技審査委員)に呼び出されました。この珍しい事態は、同ドライバーがギアボックスのトラブルに見舞われた後に発生し、初開催の「シンシティ」でのイベントは、波乱含みのスタートとなっています。
なぜ重要か:
ルクレールの手続き上の不手際とされる件は、潜在的な安全および運営上の懸念を浮き彫りにします。フォーミュラ1という極めて競争の激しい環境において、特にトラック上でマシンが停止した後には、ドライバーの安全と回収作業の効率化のために、厳格な手順遵守が最優先されます。このような違反は、プラクティスセッションであっても、ドライバーの週末に影響を与える可能性のあるペナルティにつながりかねません。
詳細:
- インシデントの時系列: ルクレールのギアボックスの問題は、FP2が再開されて間もなく発生しました。それ以前には、マンホールの蓋の問題により、最初の赤旗が提示されていました。マシンがスピードに乗れなくなったため、彼はSF-25をトラック脇のバリアの後ろに停車させました。
- 違反の疑い: 公式スチュワードの文書には、「FIAフォーミュラ1スポーティングレギュレーション第26.5条違反の疑い – ドライバーがステアリングホイールを交換せず、ERSを停止しなかった」と記載されています。これらは、ドライバーがトラック上でマシンから降りる際に、従うべき標準的な安全手順です。
- 赤旗の状況: 興味深いことに、マンホールの蓋の問題が継続していたため、2度目となる、関連性のない赤旗が振られました。このため、ルクレールのマシンがピットに戻されたにもかかわらず、FP2終盤の重要な走行時間を失うことはありませんでした。
- スチュワードへの召喚: 28歳のフェラーリドライバーは、現地時間22:00にスチュワードのもとへ出頭し、状況を説明する予定でした。
今後の展開:
スチュワードの判断が、ルクレールが何らかのペナルティを受けるか否かを決定します。ペナルティは、戒告処分から次戦のグリッドペナルティまで、幅広い可能性があります。この一件は、経験豊富なドライバーであっても、ラスベガスのような新しいサーキット特有の状況に関わらず、すべての安全および運用手順を細心の注意を払って遵守する必要があることを改めて示すものです。この非常に期待されている、しかし問題も抱えるグランプリ週末において、チームとドライバーがどのように課題に対処していくかは、注目されるでしょう。
元の記事 :https://racingnews365.com/charles-leclerc-summoned-to-las-vegas-gp-stewards-afte...





