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ランド・ノリス、レッドフラッグ中断のラスベガスFP2でトップタイム、アントネッリ2位

ランド・ノリス、レッドフラッグ中断のラスベガスFP2でトップタイム、アントネッリ2位

要約
ラスベガスGP FP2は、マンホール蓋問題による赤旗中断が2度発生し、混乱の中でランド・ノリスがトップタイム。走行時間不足と安全懸念が浮き彫りとなり、チームは限られたデータで予選・決勝に臨むことになった。信頼性問題も課題。

ランド・ノリスが、29ミリ秒差でキミ・アントネッリを抑え、大荒れのラスベガスGP第2フリープラクティス(FP2)をトップで終えました。セッションは2度の赤旗中断に見舞われ、そのうち1度は、昨年のカルロス・サインツの件を彷彿とさせる、マンホールの蓋の緩みが原因とみられるものでした。FP1最速だったシャルル・ルクレールは3位でしたが、セッション終盤にギアボックスの不具合の疑いが生じました。

なぜ重要か:

ラスベガスGPのFP2は、安全上の懸念と信頼性に関する問題によって台無しとなり、ストリートサーキット特有の困難さを浮き彫りにしました。昨年のカルロス・サインツのフェラーリに大損害を与えた出来事を繰り返すかのようなマンホールの蓋の緩みは、トラックの安全性とインフラに関する疑問を提起し、週末を通してチームの自信と戦略に影響を与える可能性があります。チームにとって、赤旗による貴重な走行時間の損失は、特にタイヤのデグラデーションや車体のバランスの理解が最重要となるラスベガスのような新しい会場では、重要なデータ収集とセットアップ作業を妨げます。

詳細:

  • ノリスがトップ: ランド・ノリスは1分33秒266で最速タイムを記録し、キミ・アントネッリをわずか29ミリ秒差で退けました。トラックコンディションが大きく進化するこのサーキットで、マクラーレンの好調ぶりを示しました。
  • アントネッリのパフォーマンス: 将来のメルセデスドライバーとして期待されるキミ・アントネッリは、印象的な走りを見せ2位を獲得し、困難なストリートサーキットでのポテンシャルを披露しました。
  • ルクレールのトラブル: FP1でトップだったシャルル・ルクレールは3番手タイムでしたが、セッション終盤にターン5付近で停車。ギアボックスの不具合の疑いが浮上し、予選・決勝を前にフェラーリの信頼性に懸念が生じました。
  • 赤旗発生: 16〜17コーナー間のマンホールの蓋の緩みが疑われ、セッション終了20分以上前に赤旗が振られました。FIAは即座に予防措置を取りましたが、これは2023年にカルロス・サインツ車に甚大なダメージを与え、大幅なペナルティにつながった件を彷彿とさせます。
  • 2度目の赤旗: ルクレールが停車した直後に2度目の赤旗が導入され、セッションは事実上早期終了。全チームの貴重な走行時間はさらに短くなりました。
  • その他特筆事項: ニコ・ヒュルケンベルグが4位、イサック・ハジャールが5位。ノリスのチームメイトであるオスカー・ピアッツィは14位に終わり、マクラーレンが別々のプログラムを走らせているか、ピアッツィ側のセットアップに苦労している可能性が示唆されました。

全体像:

繰り返される赤旗とトラックの安全への懸念は、特にラスベガスの様な都市での仮設ストリートサーキットでのF1レース開催における、特有の困難さを強調しています。華やかさは否定できませんが、ドライバーの安全と一貫したトラックコンディションの確保は、依然として極めて重要な課題です。限られた走行時間は、チームがマシンを微調整する能力を深刻に妨げ、予選とレースをさらに予測不可能にします。チームはセットアップの決定に頼るデータが少なくなるため、グリッド全体でより多様なパフォーマンスが見られる可能性があります。

今後の展望:

チームはFP2から得られた限られたデータをレビューし、FP3と予選に備えるでしょう。FIAはマンホールの蓋問題の再発を防ぐため、トラックの徹底的な点検を実施することは疑いありません。失われた走行時間により、FP3はドライバーが自信を深め、チームが車のセットアップを最終決定する上でさらに重要になります。ルクレールのギアボックス不具合の疑いを考慮すると、フェラーリにとって信頼性の確保も鍵となります。グリッドは予測不可能な予選とレースに直面しており、限られた情報に最も速く適応できたチームが優位に立つ可能性が高いでしょう。

元の記事 :https://racingnews365.com/2025-f1-las-vegas-grand-prix-free-practice-2-results

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