
マクラーレンは「運転不能」とノリス、予選2位でも不満募る - 米GP
ランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンに次ぐ2位で米国GP予選を終えたものの、自身のマクラーレンのマシン挙動に強い不満を表明した。彼はマシンを「予測不能」かつ「運転不能」だと評し、結果は良かったものの、非常に難しいセッションであったことを示唆した。
なぜ重要か:
好調を維持するマクラーレンとノリスは、継続的な上位進出を目指している。しかし、ノリスの率直なコメントは、COTAのようなデコボコしたサーキットでの車の挙動に継続的な課題があることを浮き彫りにする。これらの問題の解決は、マクラーレンの長期的な競争力と、ノリスのF1初優勝への道のりにとって極めて重要だ。
詳細:
- 苦戦した予選セッション: ノリスはQ1でターン9をオーバーランし、一度目のアタックラップをキャンセル。辛うじてノックアウトを免れるため、2度目のアタックに頼らねばならなかった。
- ペースの差: 予選2位にもかかわらず、ノリスはフェルスタッペンのポールタイムに約3/10秒及ばなかった。
- マシンの予測不能性: ノリスはMCL39を「扱いにくい」と表現し、「全てのバンプ、全ての縁石、ラップごとに挙動が変わる」と指摘。この予測不能性は、普段のマシンの特性とは対照的だ。
- スプリントレースの影響: ノリスがスプリントレース序盤でリタイアしたため、マクラーレンはデータ収集とマシンのセットアップ微調整という重要な機会を失った。これにより、チームはレース距離や様々なコンディションでのマシンのパフォーマンスを理解する上で「不利な立場」に置かれた。
- 金曜日との比較: ノリスは金曜日のスプリント予選時よりも、ペースと快適さが著しく低下したと述べた。その際は、より快適で速く感じていたという。
- 路面コンディション: 彼は、路面コンディションの悪化と風が、他のチームよりもマクラーレンに悪影響を与えたと、苦戦の一因として挙げている。
行間の意味:
ノリスの不満はマシンのハンドリングに向けられているが、同時にマクラーレンへの高い期待をも示している。単なる表彰台に満足せず、勝利を目指す彼の姿勢は、チーム内のマインドセットの変化を物語る。COTAのような要求の厳しいサーキットでの予測不能性は、マクラーレンが勝利に継続的に挑戦するために改善すべき領域を示している。スプリントレースでのデータ損失は、日曜日の課題をさらに複雑にする。
今後の展望:
困難にもかかわらず、ノリスは「2位や3位の表彰台は嫌だ。勝ちたい」と、グランプリでの勝利を目指している。2番グリッドからのスタートは強力なチャンスを提供するが、報告されているマシンのハンドリング問題を克服し、スプリントレースのデータなしでレースを戦うことが極めて重要になるだろう。チームは、レース当日のパフォーマンスを最大化するために、セットアップ調整について推測を重ねる必要があり、最近の競争力を維持することを願っている。
元の記事 :https://f1i.com/news/551163-norris-left-frustrated-after-qualifying-by-impossibl...