
トヨタ育成の平川亮、ハースでの役割を糧にF1シート獲得を目指す
31歳のトヨタ育成ドライバー、平川亮は、ハースでの現在の役割がフルタイムのF1レースシート獲得への正しい道だと考えている。アルピーヌでシーズンを開始した後、平川は4月にハースにテスト兼リザーブドライバーとして加わり、複数のFP1セッションに参加した。
なぜ重要か:
F1が若い才能を重視し続ける中、31歳のルーキーがフルタイムシートを獲得するのは異例の展開となる。これは、トヨタとハースの戦略的パートナーシップを通じたユニークな育成パスを浮き彫りにする。この取り組みは、他のモータースポーツ分野からの経験豊富なドライバーに新たな道を開き、F1ドライバー育成におけるトヨタの存在感を確固たるものにする可能性がある。
詳細:
- ハースとの提携: 平川のF1経験は、トヨタ・ガズー・レーシングとハースの技術提携の要であり、ドライバーとエンジニア双方の育成を目的としている。
- 豊富なF1テスト: 今年、平川は母国日本GPでアルピーヌのために、そしてバーレーン、スペイン、メキシコのFP1セッションでハースのために走行した。また、最近ザントフォールトで「マシントラブル」によるクラッシュがあったにもかかわらず、2023年型マシンのテストも実施した。
- WECチャンピオン: 平川はトヨタと共に世界耐久選手権(WEC)チャンピオンであり、ル・マン24時間レースの優勝者でもあり、トップレベルの耐久レースでの実力を示している。
- 年齢という壁: 31歳という年齢は、平川にとって険しい道のりとなる。もし来年レースシートを獲得した場合、彼は2014年のアンドレ・ロッテラー(32歳、1戦のみ出場)以来の最年長デビュー、そして2006年の井出有治(31歳)以来の最年長フルタイムルーキーとなる。
- チームの展望: ハースは現在、フェラーリ育成のオリバー・ベアマンとエステバン・オコンを複数年契約で擁している。平川は2025年もハースに残留すると見られており、レースシート獲得の機会は彼が33歳になる2027年まで持ち越される可能性がある。
- ハースのチーム代表アヤオ・コマツ氏は、平川のプロフェッショナルな姿勢と献身を認め、「我々はそれをさらに発展させていく」と述べている。
- トヨタのプログラム: 平川は、トヨタのドライバー育成プログラムが「ますます大きく、良くなっている」と述べ、F1の詳細なアプローチをWECに適用することで、自身のパフォーマンス向上に役立っていると語った。
今後の展望:
平川がレースシートを獲得する道は、ハースに継続的に印象を与え、そしてトヨタからのチームへの関与が拡大するかにかかっている。テストセッションで、彼の耐久レースでの成功をF1でのパフォーマンスにどう繋げられるかが極めて重要となる。困難ではあるが、この取り組みは、多くのドライバーが既に確立されているか引退している年齢で、ユニークなF1キャリアへの道を切り開く可能性がある。
元の記事 :https://www.the-race.com/formula-1/toyotas-31-year-old-rookie-eyeing-an-f1-race-...






