
レッドブル、2026年レギュレーション移行期もRB21開発を継続。「代償」を伴うことを認める
レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、2026年の技術規定変更にライバルチームが注力する中、現行RB21マシンの開発を継続することには「代償」が伴うことを認めました。レッドブルは、シーズン後半のアップグレードが純増益をもたらし、将来の設計にも貢献すると考えています。
なぜ重要か:
レッドブルの戦略は、すでに2026年の規定変更にリソースを注ぎ始めている競合他社とは一線を画しています。2026年には、全く新しいシャシーとパワーユニットの規定が導入される予定です。この決定は、チームが今シーズンのドライバーズチャンピオンシップ(マックス・フェルスタッペンは現在ランド・ノリスに36点差)を争うと同時に、短期的なコストを認めつつも、将来の成功に向けた土台を築こうとする二重の野心を示しています。
詳細:
- 開発の継続: レッドブルは、主要な規則変更が間近に迫っているにもかかわらず、現行規定サイクルの終盤という異例の時期にRB21へのアップグレードを適用し続けています。
 - 長期的利益: メキースは、新しいパーツが2026年マシンに直接影響を与えるわけではないとしながらも、開発プロセス自体が設計アプローチを検証するのに役立つと説明しました。この知識の獲得は、新時代のマシンにとって非常に価値があると考えられています。
 - 戦略的選択: メキースは「我々はこのように進めている。なぜなら、我々自身にとって、他のチームはさておき、我々にとっては純増益になると考えているからだ」と述べています。チームは、2026年の準備に支障が出ると考えれば、この道を進むことはなかったと強調しました。
 - リスクの認識: メキースは、この戦略には「代償」が伴うことを率直に認め、リソースや集中力の潜在的なトレードオフを示唆しました。しかし、彼はそのコストが「合理的」であり、「それだけの価値がある」と信じています。
 - 最近のパフォーマンスの謎: レッドブルの決定は、メキシコシティGPでの不可解な失速の中で下されました。マックス・フェルスタッペンは、直近4レース中3勝を挙げていたにもかかわらず、3位に終わりました。メキースは、チームがなぜ勝利に挑戦できなかったのか、困惑を表明しました。
- 冷却問題が要因だったかという質問に対し、メキースは「分からない。現時点では、それを指し示すものは何もありません。我々の競争力が低下していたという事実は変わりません。その理由を理解することが、ブラジルGPや次のレースでそれを是正するために重要です。」と答えました。
 
 
今後:
現行マシン開発に対するレッドブルのコミットメントは、シーズンが進むにつれて、引き続き注目されるでしょう。チームは、2026年の準備が不当に妨げられないようにしながら、メキシコでのパフォーマンス低下を迅速に診断し、修正する必要があります。この二重焦点アプローチの成功は、今シーズンの残りレースでのパフォーマンスと、新規定導入時の競争力の両方で判断されることになります。
元の記事 :https://racingnews365.com/red-bull-wary-of-price-to-pay-over-major-f1-decision






