
FIA会長選に28歳ドライバー、ローラ・ビラール氏がまさかの立候補 - 資格に疑問符
FIA会長選に、28歳の現役レーサー、ローラ・ビラール氏がサプライズ立候補
スイス国籍の28歳のレーシングドライバー、ローラ・ビラール氏が、FIA(国際自動車連盟)会長選挙の第三候補として、現職のモハメド・ビン・スライエム氏や元F1スチュワードのティム・メイヤー氏に挑戦するという、驚きの動きを見せています。彼女の予期せぬ立候補は、その資格や正式な候補者としてのステータスについて疑問を投げかけています。
なぜ重要か:
ビラール氏の立候補は、通常は穏やかなFIA会長選挙に、前例のない変数を持ち込みました。若く現役の女性ドライバーとしての彼女の参戦は、モータースポーツ統括団体における新たな方向性への願望を示す可能性があり、より包括的な姿勢や、将来への斬新な視点を推進することが期待されます。しかし、現時点での公式申請状況の不明瞭さは、こうした注目度の高い選挙に伴う厳格なプロセスを浮き彫りにしています。
詳細:
- 予想外の参戦表明: 28歳のスイス国籍のビラール選手は、12月の選挙への立候補を発表し、すでに参戦表明している候補者たちに加わりました。
- FIAの反応: FIAの広報担当者は、ウズベキスタン・タシケントで開催される選挙の候補者リストに掲載されるための重要な手続きである、公式な立候補書類はビラール氏からまだ受け取っていないことを確認しました。
- レーシング経歴: ビラール選手は2023年にFormula 3レベルのUltimate Cup Seriesでレースデビューを果たし、UAE Formula 4にも参戦しました。2024年には、サウジアラビア Formula 4へと活躍の場を移しています。
- 起業家としての活動: 彼女のLinkedInプロフィールによると、ビラール選手は自身のレースデビューとほぼ同時期に自身のマネジメント会社を設立し、2021年からは他の事業も手がけています。
- 自身の経歴紹介では、「ビジネス、ラグジュアリー、ハイパフォーマンススポーツの経験を持つ情熱的な起業家であり、献身的なレーシングドライバー」と称しており、経営学の学士号を取得し、自身が設立した2社のCEOを務めています。
- 現在の参戦シリーズ: 2025年、ビラール選手は耐久レースに着想を得たチャンピオンシップ、リジェ・ヨーロピアン・シリーズに参戦中です。チームメイトのダリオ・カバネラスと共にJS P4マシンを駆り、これまでの最高成績は10位で、4ラウンド・7レースを終えて2ポイントを獲得しています。
今後の展望:
ビラール氏のFIA会長選への道のりは、正式な申請書の提出と承認にかかっています。もし彼女の立候補が公式に認められれば、それはFIAにとって重要な瞬間となり、草の根モータースポーツの参加者としてのユニークな視点をもたらすでしょう。しかし、正式な申請がなければ、現在の発表は主に象徴的なものに留まります。この驚くべき候補者が手続き上のハードルを乗り越え、モータースポーツにおける最も強力な地位の一つに真に挑戦できるのか、今後の展開は注目されます。
元の記事 :https://racingnews365.com/who-is-laura-villers-the-surprise-candidate-for-fia-pr...