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F1マドリードの新拠点:サーキット「Madring」プレビューから見えたこと

F1マドリードの新拠点:サーキット「Madring」プレビューから見えたこと

要約
マドリードの新サーキット「Madring」は、大胆な高低差と革新的な設計により、単調な市街地コースのイメージを刷新し、F1都市型レースの新たな可能性を切り拓きます。

スペインGPが9月、マドリードの完全新設サーキット「Madring(マドリング)」へと移転します。近年の市街地コースにありがちな平坦で単調なレイアウトとは一線を画し、非常にダイナミックな設計となっています。事前視察では、激しい高低差やバンクが付いた「ラ・モヌメンタル」コーナーが注目を集めており、運営側はタイトな建設スケジュールながら、デビュー戦に間に合わせる自信を見せています。

Why it matters:

今回の移転は、画一的な90度コーナーが続く市街地コースに飽き飽きしていたファンへの直接的な回答です。自然の地形を取り入れ、ドライバー視点のフローを重視したMadringは、現代の都市型レースが「物流の利便性」と「純粋なレースの興奮」を両立できることを証明する、新たなテンプレートとなる可能性があります。

The details:

  • ハイブリッドレイアウト: IFEMA展示センター周辺の市街地セクションと、高速コーナーと高低差を活かした北部の新設ゾーンを融合させています。
  • ラ・モヌメンタル (La Monumental): 12コーナーは勾配24%で10メートル上昇し、ドライバーには4G以上の負荷がかかります。カルロス・サインツは、ここを時速180〜200kmでフル加速し、次の左コーナーに向けて強力なスリップストリームが発生すると予測しています。
  • 2026年規制への対応: バンクコーナー前のタイトなシケーンにより、2026年規制下で懸念される高速セクションでの「スーパークリッピング(エネルギー過剰消費)」を避け、十分な電気エネルギーを回収できる設計となっています。
  • マンホール・ゼロ: 2023年のラスベガス戦で起きた混乱を繰り返さないため、通信、電力、水道、ガスを含むすべての設備を地下に埋設。この許可手続きだけで約12ヶ月を要しました。
  • パドックの充実: 高い天井のガレージと空調完備のエンジニアリングベイを備え、最大12チームまで収容可能です。また、ピットビルへの動線が短いものの、チーム側の要望によりモーターホームの設置が認められました。
  • 将来的な拡張性: ロンドンのフォーミュラEのようなIFEMAホール内を走行する屋内セクションの構想や、スペインのアイデンティティを象徴する「赤色のアスファルト」での再舗装計画も進んでいます。

What's next:

数週間以内に路面舗装が完了し、9月のレースに向けてグランドスタンドなどの仮設構造物が急速に組み上げられます。この野心的な計画が完遂されれば、現代の市街地コースは商業性と個性を天秤にかけなければならないという常識を覆すことになるでしょう。

元の記事 :https://www.the-race.com/formula-1/what-we-learned-exploring-f1-newest-track/

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