
メルセデスがマクラーレン並みのアップデートを急げない理由
要約
予算の前倒し投入により、シーズン中の開発余力が不足しているメルセデス。部品導入数でライバルに劣るものの、潜在的な0.6秒の性能向上を見込む大規模アップデートに期待がかかります。
メルセデスは、ライバルたちの猛追に対抗するための「大規模アップデート」を準備中であると明かしましたが, それが導入されるまでは厳しい戦いが続くと認めています。アンドリュー・ショブリン・トラックサイドエンジニアリングディレクターは、「大規模アップデートの導入を待っている状態で、それが突破口になるはずです。しかし、それまでは少々苦しい戦いになるでしょう」と語りました。
Why it matters:
タイトル争いが激化する中、メルセデスの開発戦略が今後の競争力に決定的な影響を与える可能性があります。シーズン前に予算を前倒しで投入したため、シーズン中の柔軟な開発余力が少なくなってしまいました。マクラーレンやフェラーリが猛追する今、この戦略的な賭けが試されています。
The details:
- トト・ヴォルフ代表: 「現在、マシンにさらなる開発を投入するための資金的な余裕がない」。
- アップデートの停滞: 5月のカナダGP以来、大規模なパッケージの導入が行われていません。
- 導入部品数の差: フェラーリが40個、レッドブルとマクラーレンが38個の新部品を導入したのに対し、メルセデスはわずか24個に留まっています。
- 戦略的背景: ジェームス・アリソン技術責任者は、開幕戦での性能向上を最大化させるため、エアロやボディワークの開発を前倒しし、「すべてを注ぎ込んだ」と説明しました。
- 潜在的な能力: アリソン氏は、ライバルとは単に開発サイクル(フェーズ)が異なるだけであり、風洞実験による月約0.2秒の改善から、潜在的に約0.6秒の短縮余地があると考えています。
What's next:
キミ・アントネッリのエンジンペナルティが予定されているモンツァでの導入は難しい見通しです。現実的なタイミングとしては、マドリード、あるいはマレーシア・シンガポールのダブルヘッダーになると見られています。新パーツが期待通りに機能すれば、シーズン序盤に築いた優位性を取り戻せる可能性があります。
元の記事 :https://www.the-race.com/formula-1/why-mercedes-cant-fast-track-mclaren-matching...





