
フェルスタッペン、レッドブルの大幅な変更を受けブラジルGPをピットレーンからスタート
マックス・フェルスタッペンは、F1ブラジルGPをピットレーンからスタートすることになった。レッドブル・レーシングは、 parc fermé(パルク・フェルメ)規定を破り、大幅な車両仕様とセットアップの変更、さらに新型ホンダ製パワーユニットの投入に踏み切ったためだ。
なぜ重要か:
レッドブルのこのような大胆な措置は、予選で16位という不本意な結果に終わった後、マシンのパフォーマンスを立て直そうとする必死の試みを示している。問題のあるマシンでレースを戦うのではなくピットレーンからのスタートを選択したことは、チームが序盤に大きなハンデを負うことになっても、チャンピオンシップの望みをつなぐため、ポイントを最大限獲得するという決意の表れだ。
詳細:
- 予選での大失敗: レッドブルは土曜日の予選で苦戦。フェルスタッペンは16位、チームメイトの角田裕毅は19位に沈んだ。これは、ペース向上のために行われた「リスキー」なセットアップ変更が裏目に出たためとされている。
- Parc fermé規定違反: マシンの問題を解決するため、レッドブルはparc fermé規定を破った。これにより、以下の広範な変更が可能になった。
- 旧型フロアへの変更: 角田がスプリントで使用した旧仕様のフロアに戻した。フェルスタッペンはこのフロアについて以前から不満を漏らしていた。
- セットアップの巻き戻し: マシンの乗り心地は改善したがグリップを犠牲にしていた、他の「リスキー」な変更を元に戻した。
- 新型パワーユニット: ホンダの全く新しいパワーユニットを投入。これはフェルスタッペンの今季の割当量を超えるが、残りの3戦での柔軟性を高めることになる。
- フェルスタッペンの不満: 予選後、フェルスタッペンは「このグリッドポジションでは何もできない。こういうパフォーマンスでは無理だ」と述べ、変更なしでは挽回は不可能だと悲観的な見方を示していた。
- ペナルティへの影響: 通常、新型パワーユニットはグリッドペナルティの対象となるが、parc fermé違反によりすでにピットレーンスタートが義務付けられているため、グリッドペナルティは無関係となった。
- 角田のスタート: チームメイトの角田裕毅は、同様の大幅な変更を行わなかったため、グリッド9番手からのスタートとなる。
今後の展望:
レッドブルは、これらの大幅な変更がフェルスタッペンにレースでより競争力のあるマシンをもたらし、フィールドを駆け上がって強力な追い上げを見せることを期待している。ピットレーンスタートは大きな挑戦だが、最適化されたマシンと新パワーユニットにより、フェルスタッペンは貴重なチャンピオンシップポイントを獲得するために、可能な限り順位を上げることを目指すだろう。これらの変更がもたらすパフォーマンスは、将来同様の課題に直面した際のレッドブルのアプローチに影響を与える可能性もあり、注目される。
元の記事 :https://www.the-race.com/formula-1/verstappen-to-start-from-pits-after-big-chang...





