
F1アメリカGP:フリー走行1、ノリスがトップ。フェラーリにトラブル発生
要約
F1アメリカGPのフリー走行1は、マクラーレンのノリスがトップ。ザウバーのヒュルケンベルグが2位と健闘。一方、フェラーリはルクレール、サインツ両者にトラブルが発生し、苦しいスタートとなった。
マクラーレンのランド・ノリスが、1分33秒294のタイムを記録し、アメリカグランプリのフリー走行1(FP1)でトップに立った。ノリスは、ザウバーから出場したニコ・ヒュルケンベルグとチームメイトのオスカー・ピアストリを上回った。このセッションは、週末の潜在的な勢力図を早期に垣間見せ、いくつかの予想外のパフォーマンスや、主要コンテンダーの課題が浮き彫りとなった。
なぜ重要か:
- フリー走行1(FP1)は、チームがデータを収集し、セットアップをテストし、ドライバーがサーキットに慣れるための重要な機会だ。特にマクラーレンがセッションをリードしたことは、予選セッションに向けて早期の好調さと自信を示唆している。
- また、この結果はフェラーリやレッドブルといったトップチームが抱える可能性のある問題を浮き彫りにし、トラックタイムが限られるスプリント週末のフォーマットにおいて、迅速な対応を迫ることになる。
詳細:
- マクラーレンのペース: ランド・ノリスの最速ラップとオスカー・ピアストリの3位は、マクラーレンの競争力の高さを裏付けている。これは彼らの最近の好調を継続しており、今週末のポールポジションやレース勝利の有力候補となり得ることを示唆している。
- ヒュルケンベルグのサプライズ: ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが2位に入ったことは、大きな波乱だった。FP1ではタイヤ戦略や実験的なセットアップが多様化するため、ミッドフィールドチームがインパクトを与える可能性を示した。
- フェルスタッペンの位置: レッドブルのマックス・フェルスタッペンは5位であり、トップではないものの、依然として射程圏内だ。レッドブルはFP1で本来の速さを見せないことが多く、ロングランのデータやレースセットアップに集中する傾向がある。
- メルセデスの戦略: ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンはそれぞれ7位と8位で、ソフトタイヤの使用を見送った。ミディアムまたはハードコンパウンドに焦点を当てたことは、単一のファステストラップよりもレースペースとデータ収集を優先したことを示唆しており、これはメルセデスの一般的な戦略だ。
- フェラーリの苦境: シャルル・ルクレールのセッションは、オイルの燃焼臭のため早期に終了し、競争力のあるタイムを記録できなかった。カルロス・サインツもギアボックスの不具合の疑いで走行時間が制限された。これらの信頼性に関する懸念は、セッションごとに重要なスプリント週末において、フェラーリにとって大きな障害となる。
- 若手ドライバーの機会: レッドブルのイサック・ハジャールとハースのオリバー・ベアマンは貴重な走行時間を確保し、ハジャールは印象的にトップ10入りを果たし、F1のジュニアカテゴリーで台頭する才能を示した。
今後:
FP1の終了を受け、チームはスプリント予選に臨む前にデータを集中的に分析するだろう。スプリントフォーマットのため、今週末の走行時間が限られていることを考えると、特にフェラーリが直面している問題は即時の解決が必要となる。
- スプリント予選: 焦点は、土曜日のスプリントレースのグリッドを決定する、現地時間午後4時30分(AEDT午前8時30分)に開始されるスプリント予選へと移る。
- フェラーリの挑戦: ルクレールとサインツ両選手の信頼性問題を解決することが、フェラーリの最優先事項となるだろう。それができなければ、週末全体に深刻な影響を及ぼしかねない。タイトなスケジュールは、誤りの余地をほとんど残さず、マラネロのチームに迅速な重要な修正を遂行するプレッシャーをかける。
このFP1セッションは、マクラーレンの早期の強さと、フェラーリが技術的な不具合からの回復を余儀なくされる中、予測不可能でエキサイティングなアメリカGP週末の幕開けを告げた。
元の記事 :https://speedcafe.com/f1-news-2025-united-states-grand-prix-circuit-of-the-ameri...