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ピエール・ガスリー:アルピーヌの惨憺たる2025年シーズンを支えた縁の下の力持ち

ピエール・ガスリー:アルピーヌの惨憺たる2025年シーズンを支えた縁の下の力持ち

要約
最悪のシーズンに苦しむアルピーヌにおいて、ピエール・ガスリーは類まれなパフォーマンスでチームを牽引。その貢献が評価され、2028年まで契約を延長した。

ピエール・ガスリーは、自身のフルタイムF1キャリアで最悪のチャンピオンシップ順位を経験したが、おそらく2025年が最も印象的なシーズンだったと言えるだろう。苦戦するアルピーヌチームを牽引するという任務を負ったこのフランス人ドライバーは、競争力のないA525マシンを着実に上回るパフォーマンスを披露し、予選では驚異的なペースを見せ、貴重なポイントを獲得した。彼の活躍は、コンストラクターズ選手権で最下位に転落したエンストン拠点のチームにとって、惨憺たるシーズンにおける唯一の光明だった。

なぜ重要か:

結果が全てのこのスポーツにおいて、ガスリーの2025年シーズンは、ストップウォッチを超えたドライバーの真の価値を証明するものだ。深刻な欠陥を抱えるマシンから最大限のパフォーマンスを引き出す彼のプロフェッショナリズムと能力は、チームのルーキードライバーたちにとって重要な指標となり、2026年規則に焦点を当てた困難な移行期において、チームを安定させる存在感を示した。彼のリーダーシップとコミットメントは、チームの士気を高め、将来の基盤を固める上で不可欠だった。

詳細:

  • アルピーヌA525は、特に低速でバンピーなサーキットで根本的に競争力に欠けており、メルセデスやフェラーリといったライバルに比べて弱いルノーのパワーユニットが足かせとなった。
  • アルピーヌはリソースを完全に2026年プロジェクトに集中させるため、6月という早い段階で2025年マシンの開発を打ち切り、今シーズンの運命を受け入れた。
  • ガスリーは、F1への適応に苦労したルーキーのチームメイト、ジャック・ドゥーハンとフランコ・コラパイントを圧倒し、チームが獲得した22ポイントの全てを独占した。
  • シーズンのハイライトには、バーレーンでの7位フィニッシュシルバーストンでの6位、そして印象的な10回のQ3進出(スプリント予選を含め11回)が含まれ、彼が与えられたマシンでいかに成果を上回る能力があるかを示した。

今後の展望:

彼の多大な貢献を認め、アルピーヌはガスリーと2028年シーズンまで契約を延長した。この動きは、彼をチームの野心的な2026年計画、すなわちメルセデス製パワーユニットへの切り替えが期待される計画の中心に据えるものだ。プロジェクトへの彼の信頼と実証されたリーダーシップは、アルピーヌをグリッドの最前線へと導く上で理想的な礎となるだろう。

元の記事 :https://www.motorsport.com/f1/news/f1-2025-recap-pierre-gasly-the-only-positive-...

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