
ピアストリ、マクラーレンの「マカレナ」リアウイングはオーストリアGPで投入しないことを明言
オスカー・ピアストリは、今週末のオーストリアグランプリにおいて、マクラーレンが「マカレナ(Macarena)」リアウイングをレースに投入しないことを認めました。この革新的なコンセプトは、ランド・ノリスのMCL40を用いて金曜日のフリー走行でテストされますが、予選前に取り外される予定です。ピアストリは、回転式アッパーエレメントにまつわる大きな課題に依然として直面していることを認め、未完成のソリューションを急いで導入することに慎重な姿勢を示しました。
なぜ重要なのか:
今回の判断は、F1の絶え間ない開発競争において、「革新」と「実用化」の境界線がいかに繊細であるかを浮き彫りにしています。バルセロナで大幅なアップデートを行い、選手権リーダーのメルセデスを脅かす存在となったフェラーリに対し、マクラーレンは一貫性やレースペースを犠牲にするリスクのある未検証のコンセプトに賭ける余裕はありません。また、開発をリードする側ではなく、ライバルの進化に反応し、突破口を模索する立場に後退したチームの現状を物語っています。
詳細:
- フリー走行のみのテスト: アップデートされたリアウイングは、金曜日のレッドブル・リングでの走行中にノリスの車両に装着されますが、ピアストリは「あくまでテスト目的であり、現時点ではレース仕様ではない」と説明し、予選前の撤去を明言しました。
- コンセプトの起源: フェラーリの2026年プレシーズン・チャレンジャーで初めて注目され、後にマイアミでレッドブルが採用した「マカレナ」ウイングは、直線モード時にアッパーエレメントが軸を中心に回転し、空気抵抗(ドラッグ)を低減させる仕組みです。
- 技術的な壁: ピアストリは、他チームが創造的な限界に挑戦している一方で、そうした解決策には必ず「困難が伴う」と強調。マクラーレンがこのコンセプトをMCL40のパッケージに安定して統合させるため、まだ試行錯誤していることを示唆しました。
- 厳しい現状: 近年のレースでマクラーレンの競争力は低下しています。ピアストリは、フェラーリのアップデートやメルセデスの安定したペースを挙げ、現在は自らが主導権を握るのではなく、「他チームのミスに期待している」状態であるという厳しい現実を認めました。
今後の展望:
チームは今後もレースウィークの注目を避けながら「マカレナ」コンセプトの開発を継続し、性能と信頼性の懸念が解消された段階でのデビューを目指すと見られます。しかし、フェラーリやメルセデスが開発速度を上げ、マシン性能をさらに引き出している今、マクラーレンには迅速な回答を出すことが求められています。早急な改善ができなければ、トップとの差はさらに広がり、ピアストリとノリスが選手権争いに影響を与える機会は次第に失われていくでしょう。
元の記事 :https://racingnews365.com/oscar-piastri-makes-mclaren-macarena-rear-wing-revelat...





