
オスカー・ピアストリ、初のF1チャンピオン獲得には「自己中心性」が鍵か
要約
元F1ドライバーのクルサード氏は、マクラーレンのオスカー・ピアストリが初のF1タイトル獲得には「自己中心性」が必要だと指摘。チームの平等競争哲学に反する可能性もあるが、個人の勝利への執念が鍵となり、初の頂点へ導く要因となるかもしれない。
マクラーレンのオスカー・ピアストリは、冷静なドライビングで知られ、シーズン終盤に差し掛かる2025年のF1タイトル有力候補と目されています。しかし、彼がチャンピオンシップ獲得に必要な「総合力」を備えているかについては、未だ疑問が残ります。
なぜ重要か:
元F1ドライバーのデイビッド・クルサード氏は、ピアストリには決定的な要素、すなわち「自己中心的さ」が欠けていると指摘しています。これは、マクラーレンがランド・ノリスとピアストリ両ドライバーに対し、チャンピオンシップのためにどちらかに有利にならないよう、平等な競争を促すという哲学とは相反します。
詳細:
- クルサード氏の見解:元F1ドライバーのデイビッド・クルサード氏は、最高のレーシングドライバーは本質的にF1に到達するために自身の道を切り開く「自己中心的な奴ら」であると主張しています。彼は、チームメイトであるノリスとピアストリの双方が、最終的には個人の勝利がチームの指示を上回る時点に達すると信じています。
- ピアストリの現状:イタリアやアゼルバイジャンでの最近の厳しい週末にもかかわらず、ピアストリはドライバーズチャンピオンシップで首位を維持していますが、その差は縮まっています。
- モンツァでの一件:例として挙げられるのは、モンツァGPでの出来事です。ピアストリは、遅いピットストップの後、ノリスに順位を譲るようチームから指示され、それに応じました。これにより、貴重なポイントを失った可能性があります。
- 全てのポイントが重要:2位と3位のポイント差はわずかに見えるかもしれませんが、接戦のチャンピオンシップ争いでは、たった1ポイントが決定打となることもあります。
- ハッキネン氏の視点:2度のチャンピオンであるミカ・ハッキネン氏は、個人的な成功のためには自己中心的になることが必要だという考えに賛同しつつも、それが若いドライバーには常に「良く見えない」かもしれないと認めます。しかし、彼はピアストリの一貫性とスピードこそが、今後さらに向上する強力な武器であると強調しています。
今後の展望:
シーズンがアブダビでのクライマックスへと向かうにつれて、ピアストリ、ノリス、そして可能性としてはマックス・フェルスタッペンが絡むチャンピオンシップ争いでは、チームの目標から個々のドライバーの野心へと、焦点の移行が必要となるでしょう。この移行のタイミングと影響はまだ未知数ですが、ピアストリがより「自己中心的」なアプローチを受け入れる能力が、彼にとって初のF1タイトルを掴む決定的な要因となるかもしれません。
元の記事 :https://www.planetf1.com/news/oscar-piastri-needs-this-one-key-trait-to-win-his-...