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ルクレール、フェラーリの苦戦に「我々はただの乗客」と率直な見解

ルクレール、フェラーリの苦戦に「我々はただの乗客」と率直な見解

要約
フェラーリのルクレールが、シンガポールGP後のチームの不振について「我々はただの乗客だ」と率直に語った。パフォーマンス不足やブレーキ問題といった深刻な状況を指摘し、チームの早急な改善を求めた。

なぜ重要か:

シャルル・ルクレールは、シンガポールGP後のフェラーリのパフォーマンスについて、「SF-25というマシンの中では、我々はただの乗客のようだ」と、率直かつ厳しい評価を下しました。彼は、マクラーレン、レッドブル、メルセデスといったライバルチームに比べて、フェラーリがパフォーマンスを引き出す上で抱える継続的な問題に直面していることを指摘しました。

ルクレールの率直な発言は、常に勝利やチャンピオンシップを争うことが期待されるフェラーリチーム内部に、根深い問題があることを浮き彫りにしています。「乗客」という表現は、マシンの能力に対する制御力と自信の著しい欠如を示しており、スクーデリアがトップチームとのパフォーマンス差を縮めようとする上で、極めて重要な局面であることを示唆しています。

詳細:

  • パフォーマンス差: ルクレールは、マクラーレンが年初からフェラーリに対するパフォーマンス優位性を維持していると指摘しました。レッドブルとメルセデスは、マクラーレンと同レベルに追いついたとされており、フェラーリは後塵を拝しています。
  • 制御の限界: ルクレールは、SF-25からさらなるパフォーマンスを引き出すドライバーの能力が限定的であることを強調し、マシンの設計やセットアップの根本的な問題が、そのポテンシャルを制限している可能性を示唆しました。
  • シンガポールGPでの苦戦: シンガポールでは、ルクレールが6位、チームメイトのルイス・ハミルトンが8位(ペナルティ後)という残念な結果に終わりました。両ドライバーとも、深刻なブレーキのオーバーヒート問題のため、早い段階で「リフト&コースト(減速・惰性走行)」戦略を強いられました。
  • ブレーキ管理: ルクレールは、早い段階(8周目)からレース全体がブレーキ管理との戦いになったと報告し、他のチームと比較してフェラーリの状況は「最悪の部類」だと表現しました。
  • ハミルトンのブレーキトラブル: ハミルトンはより深刻なブレーキ問題に直面し、フロント左ブレーキが発火して、終盤ラップではペダルが反応しない状態となりました。これは、フェルナンド・アロンソからチーム無線で激しい非難を浴びる事態となりました。

全体像:

フェラーリの2025年シーズンは、2024年の成功とは対照的に、一勝も挙げられず、大いに失望させるものとなっています。特に夏休み以降のレースでは、SF-25の顕著な弱点、とりわけレースペースの管理とブレーキのような重要コンポーネントの信頼性において、重大な脆弱性が露呈しました。この一貫したパフォーマンス不足は、ライバルとの差が取り返しのつかないものになる前に、根本的な問題の特定と是正をチームに強く迫っています。

今後の展望:

フェラーリは、パフォーマンス不足と信頼性の懸念に対処するため、マシンの設計と運用戦略について徹底的な分析を行う必要があります。主な競合他社に遅れをとっている理由を理解し、競争力を回復するための即時的な解決策を導入することに焦点が当てられるでしょう。大幅な改善がなければ、チームはまたしても厳しいシーズンに直面するリスクがあり、ドライバーの士気や将来のチャンピオンシップへの意欲に影響を与える可能性があります。

元の記事 :https://www.gpblog.com/en/news/leclerc-gives-blunt-verdict-on-ferraris-struggles...

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