最新ニュース

ルクレール、ラスベガスGP初走行でトップタイム マクラーレンはブレーキに苦戦

ルクレール、ラスベガスGP初走行でトップタイム マクラーレンはブレーキに苦戦

要約
ラスベガスGP初走行セッションで、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録。一方、マクラーレンはブレーキ問題に苦しみ、ランド・ノリスは6位に。ウィリアムズのアレックス・アルボンやレッドブルの角田裕毅が好走を見せました。

シャルル・ルクレールがラスベガス・グランプリの初走行セッションでトップタイムを記録し、マクラーレンは深刻なブレーキ問題に苦しんでいます。チャンピオンシップを争うランド・ノリスは、複数回のロックアップと軽いウォールコンタクトの後、ルクレールより0.5秒近く遅れの6位に終わりました。

なぜ重要か:

ラスベガスGPはF1カレンダーに新たに加わった注目のレースであり、初期のパフォーマンスダイナミクスを理解することが不可欠です。フェラーリの力強い走り、特にルクレールのペースは、彼らが有力候補となり得ることを示唆しています。一方、マクラーレンのブレーキ問題は、このユニークな市街地サーキットでのセットアップの難しさを示唆しています。激しいチャンピオンシップ争いを繰り広げるノリスにとって、技術的な問題に悩まされるセッションは明らかに遅れとなります。

詳細:

  • トラックコンディション: 真新しいサーキットは、開始当初非常に埃っぽく、日没とともに急速に気温が低下し、街の明かりがコースを照らす状況となりました。走行開始時の気温は14.1℃、路面温度は18.6℃でした。
  • タイヤ選択: ほとんどのドライバーがミディアムタイヤを選択して走行を開始しました。ニコ・ヒュルケンベルグはハードタイヤ、フェルナンド・アロンソはソフトタイヤでスタートし、低温と埃っぽいコンディションに対処するための様々な戦略が見られました。
  • フェラーリのペース: シャルル・ルクレールは素早くリズムを掴み、セッション中に自己ベストを大幅に更新。最終的に中古のソフトタイヤで1:34.802という最速タイムを記録しました。チームメイトのカルロス・サインツも有望なペースを示し、5位でフィニッシュしました。
  • マクラーレンの苦境: ランド・ノリスは深刻なブレーキ問題に遭遇し、ターン12でのコースアウトやターン9での軽いバリア接触が複数回発生しました。彼は、いくつかの予想外のライバル勢に続いて6位でセッションを終えました。
    • チームメイトのオスカー・ピアストリは、低ダウンフォースのリアウイングを試すなど、ロングストリップに最適なセットアップを見つけるために積極的に取り組んでいる様子でした。
  • サプライズパフォーマンス: ウィリアムズのアレックス・アルボンが印象的な2位に入り、ルクレールのタイムにわずか0.166秒差でした。レッドブルの角田裕毅も好調で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンを僅かに上回る3位でした。
  • メルセデスの取り組み: ルイス・ハミルトンはソフトタイヤで一時トップに立ちましたが、最終セクターでタイムを失いました。これはミスか、タイヤの消耗が速かった可能性があります。ジョージ・ラッセルは9位、メルセデスのジュニアドライバーであるキン・アントネッリがトップ10入りしました。

全体像:

ラスベガス・サーキットの冷たい気温、埃っぽい路面、そして長いストレートは、全チームにユニークな挑戦をもたらします。フェラーリの序盤のペースは、近年の不振からの挽回を目指す上でのポジティブな兆候です。マクラーレンのブレーキ問題は、ノリスのチャンピオンシップ争いにとって特に懸念材料であり、早急な対応が必要です。ウィリアムズや角田の力強い走りは、このサーキットが予想外の結果を生む可能性を示唆しており、全チームがセットアップを微調整し、厳しいコンディションに適応するための今後のセッションが極めて重要になります。

今後の展望:

各チームは、このセッションのデータを分析し、ブレーキ性能の最適化と適切な空力バランスの実現に注力するでしょう。ドライバーたちがコースに慣れるにつれて、後続のプラクティスセッションでは大幅なセットアップ変更が見込まれます。ノリスが今週末、真のチャレンジャーとなるためには、マクラーレンのブレーキ問題の解決が最優先事項となるはずです。

元の記事 :https://www.planetf1.com/news/las-vegas-grand-prix-2025-fp1-report

logoPlanetF1