
ホンダ、長期的な安定性を優先し2026年の2回目アップグレードトークンを断念
ホンダは2026年向けエンジンの開発において、非常に慎重なアプローチを採っています。ベンチマークであるレッドブル・フォードのパワーユニットとの性能差が大きく、FIAのADUO制度により2回のアップグレード権利を得ていましたが、あえて夏季休暇前後に1回のみのアップデートを投入することを決定しました。
Why it matters:
現在、ホンダは性能不足、重量問題、そして信頼性の向上という多方面での課題に直面しています。今シーズンに急いで2回目のアップデートを強行することによるコンポーネントの不安定化というリスクを避け、重要なエンジニアリングリソースを再配分することで、2027年パワーユニットを最初からより競争力の高いものにする狙いです。
The Details:
- ADUO制度: FIAの「追加開発およびアップグレード機会(Additional Development and Upgrade Opportunities)」であり、ベンチマークとの差が開いているメーカーに対し、追加のダイノ時間とコストキャップの緩和を認める制度です。
- 性能差: ホンダはレッドブル・フォードに対し4%以上の差をつけられており、これにより2026年と2027年にそれぞれ2回のアップグレードトークンが付与されました。
- 戦略的タイムライン: 8月のサマーホリデー前後で、性能を有意に向上させる「妥当なステップ」の投入が計画されています。
- 内部体制の再編: 桜工場内の組織を2つの専任グループに分割。一方のグループは目前の8月アップデートに、もう一方は2027年プロジェクトに全力を挙げて取り組む体制を整えました。
The Big Picture:
アストンマーティンは現在、新参者のキャディラックにさえ追い抜かれ、グリッド後方に低迷しています。チームはエンジン更新に合わせた大幅なエアロパッケージを準備していますが、パワーユニットの更新ステップを1回に絞ったことで、苦しいシーズン中盤を耐え忍ばなければなりません。フェルナンド・アロンソとチームにとって、これは目先のわずかな改善よりも、長期的な安定性に賭けた戦略と言えます。
What's next:
ライバルのアウディやフェラーリはすでにADUOを活用したアップグレードを導入済みです。ホンダにとって、この唯一のミッドシーズン・ステップがパートナーシップの極めて重要な転換点となるでしょう。このアップデートが成功するか否かで、アストンマーティンが底辺から脱出できるか、あるいは2026年の最終盤までバックマーカーに甘んじるかが決まります。
元の記事 :https://www.motorsport.com/f1/news/why-honda-will-just-use-one-of-its-two-upgrad...





