
FIA会長、V8エンジンへの回帰と大幅な車両軽量化を提案
モハメド・ビン・スライエムFIA会長は、フォーミュラ1のテクニカル方向性の根本的な転換を呼びかけています。具体的には、V8エンジンの復活と、車両重量の劇的な削減を提唱しています。2026年の新レギュレーションで重量はわずかに軽減される予定ですが、スライエム会長は、モータースポーツの本質を取り戻すためには、過剰な複雑さと重量から脱却すべきだと考えています。
Why it matters:
現在のハイブリッドパワーユニット時代は、技術的な進歩をもたらした一方で、マシンを重くし、開発コストを増大させました。重量を削減しエンジン形式をシンプルにすることで、マシンの俊敏性を向上させ、チームの研究開発費を抑え、そしてファンがV8時代から切望していた魂を揺さぶるサウンドを復活させることが狙いです。スライエム会長は、複雑なハイブリッドシステムや巨大なシャシーによる重量増の傾向が、F1の核心的なアイデンティティを損なっていると論じています。
The Details:
- 重量目標: 2026年の最低重量である768kgから大幅に削減し、630kgから650kgの間を目指しています。
- エンジン形式: 自然吸気V8エンジンへの移行を提案しており、電動化による出力比率は全体の**約10%**まで縮小させます。
- パフォーマンスバランス: 内燃機関(ICE)が約760馬力を発生させ、それを大幅に小型・軽量化されたバッテリーシステムがサポートする構成です。
- サステナビリティ: 2026年規定の100%サステナブル燃料は引き続き採用し、ハイブリッドに頼り切りにならずに環境目標を達成します。
The Big Picture:
過去10年、F1マシンは高度なエネルギー回生システムや安全構造の強化により、サイズも重量も増大してきました。安全性の確保は最優先事項ですが、スライエム会長は、重量の増加が衝突時の運動エネルギーを増大させ、皮肉にも安全性を損なう可能性があると指摘しています。より軽量でシンプルなマシンへの移行は、開発のハードルを下げ、環境面と財務面の両方で持続可能なスポーツを実現したいという広範な意向に沿うものです。
What's next:
V8エンジンへの回帰を実現するには、現在のパワーユニット契約や技術協定を全面的に見直す必要があります。非常に大胆なビジョンであるため、ハイブリッド技術に巨額の投資を行ってきたメーカー側からの反発が予想されます。しかし、FIAが「サウンドと俊敏性」というコンセプトでチームの合意を得ることができれば、伝統的な興奮と現代の持続可能な燃料技術が融合した新時代へのロードマップが示されることになるでしょう。
元の記事 :https://www.motorsport.com/f1/news/fia-president-targets-nearly-150kg-f1-weight-...





