アブダビGPでノリス妨害の角田、スーパーライセンスにペナルティーポイント追加

FIAはアブダビグランプリでランド・ノリスを相手に weave 防御をした角田裕毅のスーパーライセンスにペナルティーポイント1点を追加した。これにより12か月間の累積は8ポイントとなり、レース中の5秒タイムペナルティに続き処分が下った。

Why it matters:

この処分は、レッドブルが2025年シーズンのレースシートから角田をテストドライバーに降格させた状況で重くのしかかる。8ポイントの累積で、F1ペナルティーシステムによる自動1レース出場停止まであと4ポイントと迫った。一方ノリスはこの妨害を乗り越え、マックス・フェルスタッペンを2ポイント差で退けて初のワールドタイトルを獲得した。

The details:

• 事件の経緯: スチュワードはバックストレートで角田が「複数回の方向転換」を行い、マクラーレンのノリスをコースアウトさせたと認定。チーム無線では「ノリスの走行を困難にせよ」との指示が確認された。
• ペナルティ背景: 今大会土曜日のFP3で12コーナー手前を低速走行しノリスに回避操作をさせたことによる警告も含まれる。レッドブルは€10,000の罰金処分。
• キャリアへの影響: タイヤ管理に苦しんで14位でシーズンを終了。クリスチャン・ホーナー代表は「2024年通年の不安定なパフォーマンスが降格理由」とし、アブダビの一件が最後の決定打となったと説明。
• タイトルへの影響: ノリスは3位でフィニッシュし、フェルスタッペンの優勝をものともせずタイトルを確定。4輪がコースアウトした状態でのパスは問題なしと判断された。

What's next:

• 出場停止ライン（12ポイント）まで4ポイント差で、今後の練習走行でも細心の注意が必要
• チャンピオンシップ決定局面での weave 防御に対するF1の厳格な姿勢が改めて示された
• 2025年はレッドブルの予備ドライバーとして実績を積み、2026年のシート獲得に向けたアピールがカギに