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フェラーリ 2026年型F1マシン、コードネーム『プロジェクト678』はリアプッシュロッドサスペンションへ回帰か

フェラーリ 2026年型F1マシン、コードネーム『プロジェクト678』はリアプッシュロッドサスペンションへ回帰か

要約
フェラーリの2026年F1マシン『プロジェクト678』が、リアプッシュロッドサスペンションへ回帰するという報道。2026年の大幅なレギュレーション変更を前に、パフォーマンス向上を目指す戦略的な転換点となる可能性があり、新技術責任者の影響も示唆されている。この革新がタイトル獲得に繋がるか注目される。

フェラーリの2026年型フォーミュラ1マシン、コードネーム『プロジェクト678』が、2010年以来採用していなかったプッシュロッド式のリアサスペンションに回帰するという噂が広まっています。この変更は、電動化の拡大、持続可能な燃料、アクティブエアロダイナミクスといった2026年シーズンの主要なレギュレーション変更と時期を同じくして行われます。

なぜ重要か:

フェラーリのサスペンション哲学は、特に同チームとハースのみがリアプルロッド式を採用してきたため、しばしば議論の的となってきました。プッシュロッドシステムへの移行は、シャシー設計の根本的な見直しを意味する可能性があり、パフォーマンスの向上と、新たなレギュレーションへの適応を目指していると考えられます。2024年10月にテクニカルディレクターに就任したロイック・セラ氏の影響が色濃く出ているこの決断は、競争優位性を追求するフェラーリの積極的な姿勢を示しています。

詳細:

  • サスペンションの回帰: フェラーリの『プロジェクト678』は、スクーデリアが2010年のF10以来使用していないプッシュロッド式リアサスペンションへと回帰すると噂されています。
  • 業界のトレンド: レッドブルやマクラーレンを含む他の多くのF1チームは既にプッシュロッド式リアサスペンションを採用していますが、近年、フェラーリとハースだけがプルロッド式を採用してきました。
  • 新レギュレーションの影響: 2026年シーズンには、50%の電動化、完全持続可能な燃料、アクティブエアロダイナミクスなど、F1に抜本的な変化が導入されます。特に、現行のグラウンドエフェクト規制からの離脱やディフューザーの小型化といった変更が、フェラーリのサスペンション設計決定の潜在的な要因として挙げられています。
  • リーダーシップの影響: この戦略的な転換は、2024年10月にフェラーリのテクニカルディレクターとしてチームに加わったロイック・セラ氏の影響を受けている可能性が高いです。セラ氏の車両ダイナミクスの専門知識が、プッシュロッド式リアサスペンション採用の重要な要因と考えられています。
  • 過去のスタンス: セラ氏が着任する前、また前任のエンリコ・カルディレ氏がアストンマーティンに移籍する前は、フェラーリはプッシュロッド式とプルロッド式のサスペンションレイアウトの間には明確なパフォーマンス上の利点はないと公に述べていました。
  • エンジン革新: シャーシに関する噂と並行して、フェラーリは2026年型で、信頼性への懸念から以前の鋼鉄製シリンダーヘッドのコンセプトを断念した後、「トップシークレット」な吸気システムを備えたアルミニウム合金製シリンダーヘッドを採用する『革新的な』新エンジンの開発も進めていると報じられています。

大局:

フェラーリが最後にタイトルを獲得したのは2008年のコンストラクターズ・チャンピオンシップであり、キミ・ライコネンがドライバーズ・チャンピオンシップを制したのは2007年です。スクーデリアは、一貫してチャンピオンシップ争いに復帰することを目指してきました。シャーシとエンジンの両面におけるこれらの噂される技術的刷新は、新レギュレーションを最大限に活用し、タイトル不在の期間を終わらせるための集中的な努力を象徴しています。イタリアのメディアによるフェラーリの技術的詳細の予測の正確性は、これらの報道に信憑性を与えており、マラネッロで大きな変革が実際に進行中であることを示唆しています。

今後の展望:

これらの報道が正確であれば、2026年シーズンは大きく異なるフェラーリのチャレンジャーを目にすることになるでしょう。噂されるサスペンション変更と新エンジンを備えた『プロジェクト678』の成否は、フェラーリが確立されたフロントランナーたちに対して、真にチャンピオンシップ争いを繰り広げることができるかどうかを決定する上で、極めて重要となります。

元の記事 :https://www.planetf1.com/news/ferrari-f1-2026-car-project-678-design-details-sus...

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