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2008年F1王座、マッサ氏が提訴「タイトルは私に」 - ハミルトンとの激戦、今も決着つかず

2008年F1王座、マッサ氏が提訴「タイトルは私に」 - ハミルトンとの激戦、今も決着つかず

要約
フェリペ・マッサ氏が、2008年のF1タイトルを巡り、FIAとバーニー・エクレストン氏を提訴しました。「クラッシュゲート」事件の際、当局が不正を知りながらも調査を怠ったと主張し、シンガポールGPの結果見直しとチャンピオン認定を求めています。

フェリペ・マッサ氏が、バーニー・エクレストン氏、フォーミュラ1、FIA(国際自動車連盟)を相手取り、2008年のF1ドライバーズ・チャンピオンタイトルの認定を求める訴訟手続きを正式に開始しました。

ブラジル出身のドライバーであるマッサ氏は、ルイス・ハミルトン氏の7度のワールドチャンピオンのうち、最初のタイトルを剥奪しようとしているわけではありません。しかし、彼にとって有利な結果となれば、F1の歴史に計り知れない影響を与えることになります。

グランプリで11勝を挙げたマッサ氏は、2008年以降、チャンピオンシップ争いに絡むことはありませんでした。2009年にハンガリーで負った重傷は、彼の本来の走りに大きな影響を与えました。彼の最後の勝利は2008年のインテルラゴスでのレースでしたが、このレースはハミルトン氏が最終コーナーでティモ・グロック選手をオーバーテイクし、劇的な形でタイトルを獲得したことで有名です。

なぜ重要か:

  • この訴訟は、F1の歴史的記録の解釈を根本的に変え、16年後のチャンピオンシップの結果を書き換える可能性があります。
  • 過去のF1シーズンの公平性、および統括団体の責任問題について、重要な問いを投げかけます。
  • マッサ氏に有利な判決が出た場合、後になって明らかになった論争によってチャンピオンシップの結果が左右されたケースに対する、将来の異議申し立ての先例となります。

詳細:

  • マッサ氏の訴訟は、元F1 CEOのバーニー・エクレストン氏が、当時FIA会長だったマックス・モズレー氏と共に、2008年シーズン終了前に「クラッシュゲート」スキャンダルを認識していたという主張に基づいています。
  • このスキャンダルは、ネルソン・ピケJr.選手が、ルノーのチームメイトであるフェルナンド・アロンソ選手を利するために、2008年のシンガポールGPで意図的にクラッシュしたというものです。
  • もしシンガポールGPが無効となっていれば、マッサ氏がチャンピオンになっていました。当時ハミルトン選手は3位で6点を得ましたが、マッサ氏はピットストップでのミスによりノーポイントに終わりました。
  • ハミルトン選手は2008年のチャンピオンシップをマッサ氏にわずか1点差で制しており、シンガポールGPの結果が決定打となりました。
  • マッサ氏はまた、F1チャンピオンとして得られたであろう収入の損失に対して、約6,400万ポンド(利息除く)の損害賠償を求めています。
  • さらに、FIAが意図的なクラッシュを知りながら、シンガポールGPの調査を直ちに怠ったことで、自身の規則に違反したことを認めるよう求めています。

今後の展開:

  • 法的手続きは、関係者全員に重大な影響を及ぼし、長期化する可能性が高いです。
  • その結果は、F1が過去の不正義にどう対処するか、また過去の結果を是正する権限の範囲について、再評価を迫る可能性があります。
  • 評決結果にかかわらず、この訴訟は論争の的となった2008年シーズンと「クラッシュゲート」スキャンダルを再びF1の議論の中心に据え、ファンや評論家がそのチャンピオンシップ争いの遺産について再考するきっかけとなるでしょう。

元の記事 :https://racingnews365.com/should-lewis-hamilton-f1-title-rival-be-recognised-as-...

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