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F1、スポンサーシップ拡大の中でグローバルパートナーシップの排他性を重視

F1、スポンサーシップ拡大の中でグローバルパートナーシップの排他性を重視

要約
F1はスポンサーシップの拡大に伴い、トップレベルのパートナーシップにおける排他性を重視しています。これにより、既存パートナーの価値を守りつつ、クリエイティブな活用やバーチャルサイネージで新たな機会を創出し、持続的な商業成長を目指しています。

F1は近年、商業的に大きな成功を収め、多様なグローバルブランドを惹きつけています。トップティアのパートナー数を慎重に管理することで、F1はこれらのスポンサーに最大の露出と差別化を保証し、投資価値の希薄化を防ぎ、グローバルF1パートナーシップの威信を維持します。この戦略は、長期的な収益成長とブランドの安定性にとって極めて重要です。

The Details:

  • 拡大するポートフォリオ: 2020年以降、F1はアラムコ、Crypto.com、MSCクルーズ、Salesforce、Lenovo、カタール航空、LVMHを含む7つの新たなグローバルパートナーを迎え、トップティアのスポンサーは合計11社となりました。
  • 排他性への注力: F1のコマーシャル・パートナーシップ・ディレクターであるジョニー・ホワース氏は、F1は「新規パートナーにはオープン」であるとしつつも、グローバルパートナーの価値と排他性が損なわれないよう、「トップエンドにおいては非常に制限的なアプローチを維持している」と強調しました。
  • パートナーの継続性: F1はパートナーの維持率が非常に高く、過去4~5年間で報告された離脱はわずか1社です。ただし、エティハド航空やロレックスといった一部のパートナーは、新しいブランド(それぞれカタール航空、LVMH)に置き換えられています。
  • クリエイティブなアクティベーション: F1は、スポンサーシップ・アクティベーションにおいて、革新的なアプローチをますます採用しています。マイアミGPでのレゴ(Lego)のマーケティング・スタントは好例で、ドライバーたちがレゴをテーマにした車でレース前のパレードに参加し、従来のトラックサイド・ブランディングを超えたストーリーテリングの可能性を示しました。
  • バーチャルサイネージの機会: F1は放送とバーチャルサイネージを自社で管理することで、特定の市場向けのターゲティング広告が可能になります。この機能は、パートナーの可視性を保証するだけでなく、レース中に地域ごとのフィードで異なるブランディングを表示することで、ラテンアメリカのマクドナルドのような地域パートナーシップの機会も開きます。
  • 多様なカテゴリー: スポンサーシップ・ポートフォリオは、航空、物流、テクノロジーなど、さまざまなB2BおよびB2Cセクターに及びます。F1は、ターゲット顧客が重複する可能性があっても(例:テクノロジー/イノベーションのLenovoとライフスタイル/ファッションのLouis Vuitton)、各パートナーが独自のストーリーを伝えられるよう、明確なカテゴリー分離を確保しています。

Looking Ahead:

F1の戦略的なスポンサーシップへのアプローチは、最も重要なパートナーの利益を保護しつつ、持続的な商業的成長へのコミットメントを示しています。この排他性、クリエイティブなアクティベーション、そしてバーチャルサイネージを通じた技術的優位性の組み合わせは、F1がグローバルなフットプリントを拡大し続け、多様な業界からプレミアムブランドを引きつけるための有利な位置づけとなっています。パートナーシップをテーラリングし、独自のストーリーテリング機会を提供するF1の能力は、この勢いを維持し、長期的に価値ある関係を育む鍵となるでしょう。

元の記事 :https://www.blackbookmotorsport.com/news/f1-global-sponsorship-portfolio-jonny-h...

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