
アストン・マーティン、ホンダとの独占提携で2026年のレッドブル支配に匹敵する野望
アストン・マーティンの2026年シーズンに向けた公言された野心は、将来のパートナーでありパワーユニット供給元となるホンダから大きな後押しを受けている。現在、マックス・フェルスタッペンの4度(そしておそらく5度目)のF1タイトルを支えるこの日本メーカーは、2026年からはアストン・マーティンに独占的な注力を移し、レッドブル・レーシングが現在享受しているのと同様の有利な立場にチームを置くことになる。
なぜ重要か:
ホンダとのこの独占的な提携は、アストン・マーティンにとってゲームチェンジャーとなる可能性がある。ホンダのチャンピオンシップを勝ち抜いたエンジンにおける実績は証明されており、専任のパートナーシップは、オーダーメイドの開発と妥協のないサポートを意味し、アストン・マーティンがタイトル獲得に挑戦し、F1のエリート集団の中に自分たちの地位を確立しようとする上で、大きなアドバンテージをもたらすだろう。
詳細:
- 独占的なパートナーシップの利点: フェラーリの元テクニカルリーダー、エンリコ・カルディレ氏は、「Beyond the Grid」ポッドキャストで、ホンダがアストン・マーティンに独占供給することで、複数のチームからの開発要求に妥協する必要がなくなると強調した。これは、必要なパワーユニットの量が少ないため、ホンダが研究開発により一層力を入れることを可能にする。
- ホンダの積極的なアプローチ: 現在アストン・マーティンのシャーシ開発に注力しているカルディレ氏は、自身の主な関心が他にあるにもかかわらず、ホンダの「コミットメントと積極的なアプローチ」に驚きを表明した。
- シャーシとパワーユニットの統合: ホンダは、アストン・マーティンからのシャーシ側の要望に協力し、それに応じることに非常に前向きであると報じられており、パワーユニットと車両全体の設計との間の強力な統合努力を示唆している。
- アストン・マーティンの高い野心: アストン・マーティンのCEO、アンディ・コーウェル氏は、レースカーの改善に単一の焦点を当て、過度な約束を避けるというアプローチを強調し、チームが複数回の連続チャンピオンシップを獲得するという目標を明確に述べている。
全体像:
アストン・マーティンは現在、2025年シーズンのコンストラクターズ・ランキングで7位に位置しており、シルバーストン拠点のチームにとって困難なキャンペーンとなっている。しかし、ホンダとの長期的なビジョンは、2026年の大幅な復活を示唆している。顧客エンジンの契約から、ホンダのような実績のあるエンジンメーカーとの独占的なワークス・パートナーシップへの移行は、ローレンス・ストロール氏率いるチームからの明確な意図表明である。この動きは、レッドブルがホンダと共に成し遂げた成功を彷彿とさせ、アストン・マーティンがその勝利の方程式を再現することを望んでいることを示唆している。
今後の展望:
2025年シーズンが現在の課題を提示する一方で、すべての目は2026年に向けられている。もしホンダが競争力があり信頼性の高いパワーユニットを提供でき、カルディレ氏が率い、おそらくエイドリアン・ニューイ氏の影響も受けるであろうアストン・マーティンのシャーシ開発がそれに匹敵できれば、チームは真のコンテンダーとなる可能性がある。今後数シーズンは、この野心的なパートナーシップがどのようにトラック上でのパフォーマンスに翻訳され、F1グリッドを再構築する可能性があるのかを見る上で極めて重要となるだろう。
元の記事 :https://www.gpblog.com/en/news/how-aston-martin-will-take-over-from-red-bull-rac...





