
アゼルバイジャンGP:FP2でハミルトン首位、ノーリスがクラッシュ、ピアストリは調査対象に
アゼルバイジャンGPのフリープラクティス2(FP2)では、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)がトップタイムを記録し、フェラーリがワンツーフィニッシュを飾りました。セッションは波乱含みとなり、ランド・ノリス(マクラーレン)のクラッシュや、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が調査対象となるなど、注目すべき出来事が相次ぎました。
なぜ重要なのか:
FP1が大幅に中断された後、FP2の激しさはバクー・サーキットの挑戦的な性質と高いリスクを浮き彫りにしました。トップドライバーたちの主要なインシデントとイエローフラッグの調査は、レース週末に影響を与えうる微細な差とペナルティの可能性を示唆しています。ハミルトンがミディアム、ソフト両方のタイヤで見せたペースは、フェラーリが好調を維持していることを示唆しています。
詳細:
- ハミルトンのパフォーマンス: フェラーリのハミルトンは、ソフトタイヤで1分43秒178という最速ラップを記録。セッション序盤にはミディアムタイヤでも力強いペースを見せました。最終ランでは、チームメイトのシャルル・ルクレールをわずか0.074秒上回り、フェラーリのワンツーを確定させました。
- ノリスのクラッシュ: ランド・ノリスはターン4で激しくスライドし、ウォールにクラッシュ。サスペンションに大きなダメージを負い、イエローフラッグ下でセッションは早期終了となりました。
- ピアストリのインシデントと調査: オスカー・ピアストリはターン15でテクトロバリアに接触し、タイヤを擦るアクシデントに見舞われました。さらに重要なのは、ノリスのクラッシュ後にイエローフラッグ規定に違反した疑いでFIAの調査対象となっていることです。
- タイヤ戦略: セッションでは、興味深いタイヤコンパウンドの選択が見られました。ハミルトンの序盤のミディアムタイヤでのペースは、シングルラップでの有効性を示唆していましたが、その後ソフトタイヤに交換して最速タイムを記録しました。ルクレールもソフトタイヤで力強いパフォーマンスを見せました。
- その他のインシデント: リアム・ローソンとルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、共にターン15でランオフエリアを使用しました。オリバー・ビアマンはタイトなターン8で複数回ロックアップし、ランス・ストロールもターン15でアストンマーティン車をバリアに軽く接触させました。
今後の見通し:
オスカー・ピアストリのイエローフラッグ違反に関するFIAの調査結果は極めて重要であり、予選やレースでの彼の見通しに深刻な影響を与える可能性のあるグリッドペナルティにつながる可能性があります。各チームは、このアクション満載のFP2で得られたデータを分析し、土曜日の予選セッションに向けた最終的なセットアップと戦略を練ることになります。バクーの市街地サーキットが提示し続ける課題にも目を光らせながら進めるでしょう。
元の記事 :https://www.planetf1.com/news/azerbaijan-grand-prix-2025-fp2-report