
アイルトン・セナが所有した1985年型メルセデス・ベンツ 190 E、オークションへ
1985年型メルセデス・ベンツ 190 E、歴史的なオークションに登場
3度のF1ワールドチャンピオン、アイルトン・セナ氏が新車で購入した1985年製メルセデス・ベンツ 190 E 2.3-16が、RMサザビーズのオークションに出品されることになりました。推定落札価格は22万ポンドから25万ポンドです。
なぜ重要なのか:
このメルセデス・ベンツ 190 Eは、単なるクラシックカーではありません。F1史上最も尊敬される人物の一人、アイルトン・セナ氏の愛車であったという点で、計り知れない歴史的意義を持っています。ニキ・ラウダ氏のユニークな直筆サインも加わり、一般的なヴィンテージ車両をはるかに超える価値を持ち、コレクターやF1ファンの双方にとって非常に魅力的な逸品となるでしょう。
詳細:
- セナ氏の所有: セナ氏は、1984年にニュルブルクリンクで開催されたレース・オブ・チャンピオンズで同型車の改造バージョンに参戦し勝利したことに触発され、メルセデス・ベンツ工場からこのスモークシルバーメタリックの190 Eを直接購入しました。
- イギリスへの旅: 同胞のブラジル人ドライバー、マウリシオ・グゲルミン氏と共にこの車を運転し、イングランド、サリー州エッシャーの自宅へと持ち帰りました。
- 走行距離と所有期間: セナ氏は2年間この車を所有し、1987年に売却されるまでに24,862マイル(約40,000km)を走行しました。
- ニキ・ラウダ氏のサイン: 車両のユニークな由緒をさらに高める要素として、エンジンルームには、もう一人のF1レジェンドであるニキ・ラウダ氏が2016年のオーストラリアGPでメルセデスチーム在籍中に記入したサインがあります。
- その後の所有: 1987年、セナ氏がマクラーレン移籍を控えてモナコへ移ることを予期し、セナ氏のマネージャー、ジュリアン・ジャコビ氏の友人であるロビン・クラーク氏に売却されました。その後、現在の出品者が1996年に英国在住中にこの車を入手しました。
全体像:
セナ氏のF1キャリアは、レース・オブ・チャンピオンズで優勝した同年、ブラジルGPでデビューしました。初レースはターボチャージャーの故障でリタイアしましたが、彼はすぐに頭角を現しました。キャリアを通じて、トールマン、ロータス、マクラーレン、ウィリアムズといったチームで活躍し、3度のドライバーズチャンピオン、41回のグランプリ優勝、80回の表彰台、65回のポールポジションを獲得しましたが、1994年のサンマリノGPで悲劇的な死を遂げました。彼の不朽のレガシーは、今なおファンやコレクターを魅了し続けており、彼に関連するものはすべて高い人気を誇ります。
今後:
RMサザビーズによる今回のオークションは、コレクターにとってF1の歴史に直接つながる実物を所有する稀有な機会となります。この車の完璧な由緒とアイルトン・セナ氏との直接的なつながり、そしてニキ・ラウダ氏のユニークなサインを考慮すると、入札は激しく争われることが予想されます。この売却は、自動車界およびモータースポーツ界の両方に大きな関心を集め、セレブリティ所有のクラシックカーにおける新たな基準を打ち立てる可能性があります。
元の記事 :https://www.motorsport.com/f1/news/1985-mercedes-benz-190-e-first-bought-by-ayrt...