文書36 - フリー走行3回目および予選の車検報告書

技術検査

FIAフォーミュラ1テクニカルデリゲートのジョー・バウアーが発行したこの文書は、2025年アブダビグランプリのフリー走行3回目セッション中、および予選セッション前/中/後に全車両に対して実施された技術検査の詳細を記しています。

フリー走行3回目セッション中:

全車両に対して、以下を含む包括的な検査が行われました。

  • タイヤ圧力: 開始時圧力。
  • 燃料システム: 燃料圧力、燃料流量計のキャリブレーションチェックサム、瞬間および部分負荷の燃料質量流量、燃料温度。
  • エンジンおよび冷却: エンジン冷却システム内の記録された圧力、エンジンの高回転制限バンド、プレナム温度。
  • パワーユニットコンポーネント: 排気流体質量流量、IVTコードおよびキャリブレーションチェックサム、IVT温度、ES充電状態のオン・トラック制限、ラップエネルギー放出および回収制限、MGU-K出力制限、最大MGU-K速度、最大MGU-Kトルク、最大MGU-H速度、MGU-Kパワーモデル、ESパワーモデル。
  • ソフトウェアおよび制御: トルクコーディネーター要求、トルク制御、トルクセンサーソフトウェアバージョンチェック、トルクセンサーキャリブレーションチェック、SECUカスタムソフトウェアバージョン。

予選走行セッション前:

  • ギア比: 全車両が2025年選手権のためにFIAテクニカルデリゲートに申告されたギア比を使用していることを確認しました。
  • ブレーキディスク: 予選に参加する全車両のブレーキディスクの厚さを確認しました。

予選走行セッション中:

  • 重量と配分: 車両番号81、44、01、63、12、14、43、31、87、27、05の車両が計量され、その重量配分が確認されました。
  • リアウィング: 車両番号44、87、23のリアウィング最上部エレメントの調整可能な位置と、隣接するリアウィングセクション間の最小距離が確認されました。
  • タイヤ圧力: 全車両の開始時タイヤ圧力が確認されました。

予選走行セッション後:

  • 重量: 車両番号81、04、16、01、22、63、14、31、06、05の車両が計量されました。
  • 空力コンポーネント/ボディワーク: 車両番号14、31、05に対して、特定のTR条項に従ってさまざまなコンポーネントが検査されました。
    • フロアボディ (TR条項 3.5.1)
    • フロアフェンス (TR条項 3.5.2)
    • フロアエッジウィング (TR条項 3.5.3)
    • ノーズ (TR条項 3.6.1)
    • フォワードシャシー (TR条項 3.6.2)
    • ミッドシャシー (TR条項 3.6.3)
    • ミラーハウジング (TR条項 3.6.4)
    • サイドポッド (TR条項 3.7.1)
    • コークパネル (TR条項 3.7.2)
    • エンジンカバー (TR条項 3.7.3)
    • テール (TR条項 3.8.1)
    • フロントウィングプロファイル (TR条項 3.9.1)
    • フロントウィングエンドプレートボディ (TR条項 3.9.2)
    • フロントウィングチップ (TR条項 3.9.3)
    • フロントウィングダイブプレーン (TR条項 3.9.4)
    • フロントウィングエンドプレート (TR条項 3.9.5)
    • リアウィングプロファイル (TR条項 3.10.1)
    • リアウィングビーム (TR条項 3.10.3)
    • リアウィングエンドプレートボディ (TR条項 3.10.4)
    • リアウィングチップ (TR条項 3.10.5)
    • リアウィングエンドプレート (TR条項 3.10.7)
  • リアウィング (詳細): 車両番号81、04、16、01、22、63、14、31、06、05のリアウィング最上部エレメントの調整可能な位置と、隣接するリアウィングセクション間の最小距離が確認されました。
  • 燃料システム: 全車両の燃料圧力、エンジン冷却システム内の記録された圧力、燃料流量計のキャリブレーションチェックサム、瞬間燃料質量流量が確認されました。
  • エンジン: 全車両のエンジンの高回転制限バンドが確認されました。
  • パワーユニットコンポーネント: 全車両の部分負荷燃料質量流量、燃料温度、プレナム温度、排気流体質量流量、IVTコードおよびキャリブレーションチェックサム、IVT温度、ES充電状態のオン・トラック制限、ラップエネルギー放出および回収制限、MGU-K出力制限、最大MGU-K速度、最大MGU-Kトルク、最大MGU-H速度、MGU-Kパワーモデル、ESパワーモデルが確認されました。
  • ソフトウェアおよび制御: 全車両のトルクコーディネーター要求、トルク制御、セッションタイプの確認、シャシーFIAチェックサム、トルクセンサーソフトウェアバージョンチェック、トルクセンサーキャリブレーションチェック、リアブレーキ圧力制御、ステアリングホイール、PCUダッシュボードディスプレイ構成が確認されました。
  • タイヤ: その日のセッション中にすべてのドライバーが使用したタイヤが確認され、車両番号16と63の冷間時圧力が確認されました。

予選中に使用されたSECUソフトウェアバージョン:

チームFIA標準ECUシステムバージョン
マクラーレン・フォーミュラ1チームSR1707
スクーデリア・フェラーリHPSR1707
オラクル・レッドブル・レーシングSR1707
メルセデス-AMGペトロナス・フォーミュラ1SR1707
アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1SR1707
BWTアルピーヌ・フォーミュラ1チームSR1707
マネーグラム・ハースF1チームSR1707
ビザ・キャッシュアップ・レーシング・ブルズSR1707
アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングSR1707
ステークF1チーム・キック・ザウバーSR1707

確認されたすべての項目は、2025年FIAフォーミュラ1技術規定に準拠していることが判明しました。