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南アフリカ政府、キャラミでのF1開催誘致計画を正式に支持

南アフリカ政府、キャラミでのF1開催誘致計画を正式に支持

要約
南アフリカ政府は、キャラミ・サーキットのF1開催誘致計画を公式に支持しました。民間セクターからの資金援助とFIAのサーキット格付け1承認は得られましたが、FOMの直接的な財政支援要求、他国との競争、入札プロセスの公平性に関する論争など、課題は山積しています。

南アフリカ政府、キャラミでのF1開催誘致計画を正式に支持

南アフリカ政府は、キャラミ・サーキットがフォーミュラ1(F1)を同国に再び誘致する計画を正式に支持すると発表しました。

なぜ重要か

大統領府担当相であるクンブドゾ・ムタベニ氏の支持表明は、南アフリカでのF1グランプリ開催に向けた長年の努力における重要な一歩となります。しかし、この計画は、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)が通常重視する政府からの直接的な資金援助の確保や、入札プロセスを巡る内部的な論争の克服など、依然として大きなハードルに直面しています。

全体像

F1は、アフリカへの復帰を公言された目標の一つとして、世界的な展開の拡大を積極的に模索しています。ただし、F1カレンダーは24レースに制限されており、限られた枠を巡って多数の国々が激しい競争を繰り広げています。キャラミの誘致計画は、より先進的な提案を持つ他国との競合や、F1の厳格な商業的・物流的な要件をクリアする必要があります。

詳細

  • 政府が優先するプロジェクト: ムタベニ担当相は、キャラミ9アワーズのCEOであるトム・ピアソン=アダムス氏が提出した入札を、政府が優先する意向であることを確認しました。
  • FIAの承認: 6月には、FIAがキャラミ・サーキットをF1レース開催に必要なグレード1基準に格上げする計画を承認しました。これは、誘致が成功した場合の前提条件となります。
  • 資金調達: キャラミ計画は、評判の良い南アフリカの民間セクターから「全面的に財政支援を受けている」と報じられています。しかし、FOMは、政府からの直接的な財政支援がないことを大きな欠点と見なすことが多く、必須ではないものの、重要な要素となります。
  • 国内の反対: 政府の支持がF1グランプリ開催を保証するものではありません。ケープタウン・グランプリ・サウスアフリカ計画のCEOであるイグシャン・アルマイ氏は、義務付けられている1,000万ランドの保証金と、非現実的なほど短い提案書の提出期間を指摘し、選定プロセスを「欠陥がある」と批判しました。
  • 経済効果: ゲイトン・マッケンジー文化・スポーツ・芸術・丁年来相は、F1グランプリの開催が「経済、観光、開発を活性化させ、南アフリカを主要な世界的スポーツデスティネーションとして紹介するだろう」と強調しました。

今後の展開

南アフリカ政府の支持にもかかわらず、キャラミの誘致計画は困難な道のりに直面しています。タイ、ポルトガル、トルコなど、他の潜在的なF1開催国は、交渉がより進んでいると報じられています。さらに、F1カレンダーには限られた枠しかなく、スペイン、アゼルバイジャン、アメリカ(オースティン)の既存レース契約が満了または見直しの時期を迎えています。キャラミの進捗は、F1の枠を巡る激しい世界的な競争の中で、FOMの財政的・物流的な要求を満たせるかどうかにかかっています。国内の入札プロセスを巡る論争も、南アフリカにF1を再び誘致するという、すでに困難な課題にさらなる複雑さを加えています。

元の記事 :https://www.planetf1.com/news/south-african-government-support-kyalami-f1-bid

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