
ランド・ノリス、今季初スプリントポール獲得 フェルスタッペンは苦戦、マシンは「完全に壊れた」
ランド・ノリスがサンパウロで今季初となるスプリントポールポジションを獲得し、タイトル争いのライバルであるオスカー・ピアストリとマックス・フェルスタッペンを抑え込みました。マクラーレンのドライバーは、3セッションすべてで卓越したペースを発揮し、今季5人目のスプリントポールシッターとなりました。一方、フェルスタッペンはレッドブルRB21の深刻なバランス問題に苦しみ、「完全に壊れていて、走行不能な状態だった」と語りました。
なぜ重要か:
ランド・ノリスの圧倒的なパフォーマンスは、彼にとって初となるスプリントポールだけでなく、マクラーレンが継続的に競争力を高めていることを浮き彫りにします。マックス・フェルスタッペンが「完全に壊れた」と表現したレッドブルRB21の不調は、彼の盤石さに亀裂を生じさせる可能性を示唆しており、特にマクラーレンやメルセデスのような強力なライバルにチャンスを開くかもしれません。このスプリントポールは、チャンピオンシップ争いを目指すノリスとマクラーレンにとって、重要な勢いをもたらすでしょう。
詳細:
- ノリスの支配: ランド・ノリスは1分9秒243でスプリント予選をトップ通過。メルセデスのキミ・アントネッリに0.1秒差をつけました。オスカー・ピアストリはジョージ・ラッセルと共に3位につけました。
- フェルスタッペンの苦闘: マックス・フェルスタッペンはフェルナンド・アロンソに次ぐ6位。ノリスから0.3秒遅れでした。彼はSQ3にぎりぎりで進出し、RB21の深刻なバランス不足を指摘し、マシンが「完全に壊れていて運転不能」だったと説明しました。
- ルクレールのスピン: シャルル・ルクレールはSQ2のミドルセクターでスピンを喫し、一時的にダブルイエローフラッグが振られ、後続の複数ドライバーに影響を与えました。
- 主な敗退者:
- SQ1敗退: フランコ・コラピント(アルピーヌ)、リアム・ローソン(RB)、角田裕毅(レッドブル)、エステバン・オコン(ハース)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)。サインツは最終ラップでターン1でロックアップし、タイムを大きく失いました。
- SQ2敗退: ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ガブリエル・ボルトレット(地元ヒーロー)、オリバー・ベアマン(ハース)がQ3進出を逃しました。
- タイヤ戦略: 全ドライバーがSQ1、SQ2では指定されたミディアムタイヤを使用しました。
全体像:
このスプリント予選セッションは、F1における進化する競争ランドスケープを鮮明に描き出しました。ノリスを先頭とするマクラーレンは明らかに調子を上げており、トップ争いに安定して挑んでいます。フェルスタッペンの稀な苦戦、特にマシンのバランス問題は、レッドブルの現時点でのパフォーマンスに疑問符を投げかけています。メルセデスやアストンマーティンを含む多くのライバルが上位にひしめき、接戦が繰り広げられるスプリントレースとグランプリ週末を予感させます。
次に何が起こるか:
スプリントレースは、これらのパフォーマンスとマシンのセットアップの即座な試金石となるでしょう。ノリスはポールポジションをスプリントでの勝利と貴重なポイントに繋げようとする一方、フェルスタッペンがメインのグランプリ予選とレースに向けてバランス問題をどう克服するかに注目が集まります。SQ2でのルクレールのインシデントも議論の対象となるかもしれませんが、直近の焦点はレースペースと日曜日のメインイベントに向けた戦略的意思決定となるでしょう。
元の記事 :https://racingnews365.com/lando-norris-grabs-season-first-as-max-verstappen-suff...





