
フェラーリ、中国での実験を経て日本GPでも回転式リアウイングのテストを継続
要約
フェラーリが中国で短期間導入した革新的な「回転式リアウイング」を日本GPでもテスト継続。複雑な構造による安定性問題(ハミルトンスピンの一因と推測)と信頼性検証が課題。成功すれば大きな競争優位をもたらす可能性のある、ハイリスク・ハイリターンの技術挑戦だ。
フェラーリは、中国GPウィークエンドに限定的かつ早期にデビューさせた革新的な回転式リアウイングのテストを、日本グランプリでも継続する。フレデリック・バスール・チーム代表がこの計画を確認し、新空力コンセプトをフルレースウィークエンドに投入する前に信頼性を検証するため、より多くの走行距離が必要であると述べた。
重要性:
この開発は、グリッド全体が使用する従来のDRSフラップからの、大胆かつ潜在的にリスクのある技術的分岐を意味する。成功した回転式リアウイングはフェラーリに独自の空力優位性をもたらす可能性があるが、その複雑な作動は、特にブレーキング時に、ドライバーコントロールとマシン安定性に新たな変数を導入する。初期の挫折にもかかわらず、チームがさらなるテストにコミットしていることは、このコンセプトの最終的なパフォーマンス向上に対する自信の表れである。
詳細:
- プレシーズンテストで初めて目にされた回転式リアウイングは、上海でのFP1において、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのマシンに装着され、レースウィークエンドデビューを果たした。
- 実験は短命に終わった。スプリントウィークエンドのわずか1回のフリー走行セッション後、フェラーリは確信を持って進めるだけの十分なデータが不足しているとして、イベントの残りでは標準的なリアウイングに戻した。
- ハミルトンのインシデント: ルイス・ハミルトンはFP1セッション中、ターン6ヘアピンでスピンを喫した。分析によれば、このスピンはウイングの開閉サイクルの遅延に関連している可能性があり、ブレーキングとコーナリングが組み合わさった際に一時的な「帆のような」効果を生み出し、リアの安定性に影響を与えたと考えられる。
- ハミルトンは後日、中国でこのウイングを使用したことは「おそらく少し時期尚早だったかもしれない」と認め、本来はシーズン「4~5戦目頃」のデビューを予定していたことを明かした。
- 技術的課題: ライバルチームも同様のコンセプトを検討したが、潜在的な欠点から見送ったと報じられている。主要な懸念点は、フロントとリアのアクティブエアロダイナミクス間の同期遅延であり、重要なブレーキングフェーズにおける不安定性リスクを増大させる可能性がある。
- バスール代表は、空流の再付着に関する懸念については否定したが、現在の優先事項は限られたフリー走行時間内で走行距離を積み、信頼性を確保することであると強調した。
今後の展開:
焦点は現在、高速コーナーにおけるウイングの安定性と性能に対して厳しい試験場となる、要求の高い鈴鹿サーキットに移っている。
- フェラーリは日本でのフリー走行セッションを利用し、重要な走行距離とデータを蓄積する。バスール代表が述べた目標は、フルウィークエンド導入が可能となる「信頼性と走行距離が問題ない」地点に到達することである。
- この継続的な開発は、2026年規制の下でのフェラーリの積極的な革新への取り組みを浮き彫りにしている。成功は彼らに明確なパフォーマンス優位をもたらす可能性があるが、失敗は大きなリソース投資が無に帰することを意味し、F1の技術開発競争のハイリスク・ハイリターンな性質を強調している。
元の記事 :https://www.planetf1.com/news/lewis-hamilton-ferrari-sf-26-rotating-rear-wing-up...





