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フェラーリのF1での失速は、マシンの速さではなく『実行力』に原因あり

フェラーリのF1での失速は、マシンの速さではなく『実行力』に原因あり

要約
フェラーリのF1での苦戦は、マシンの速さではなく「実行力」の不足が原因だと元F1ドライバーのパーマー氏が指摘。オペレーションミスや戦略的判断の甘さが、ポテンシャルを活かしきれていない要因だと分析。次戦シンガポールでの巻き返しに期待。

元F1ドライバーのジョリオン・パーマー氏は、フェラーリが現在直面している苦戦の原因は、マシンの速さ不足ではなく、レース週末における「実行力」の継続的な欠如にあると示唆しています。

強力なマシンを備えているにもかかわらず、スクーデリアは今年まだ一度もグランプリで勝利できておらず、コンストラクターズ・チャンピオンシップではメルセデスに遅れをとっています。これは、オペレーション上のミスが主要な障害となっていることを浮き彫りにしています。

なぜ重要か:

2024年のチャンピオンシップを僅差で逃した後、フェラーリはルイス・ハミルトンの加入という期待を胸に今シーズンに臨みました。しかし、一貫したオペレーション上のミスや戦略的な判断ミスが、マシンのポテンシャルを最大限に活かすことを妨げ、未勝利のままトップレベルのチャンピオンシップ争いを追うことを困難にしています。純粋な速さではなく実行力不足によるパフォーマンスの低下というこの繰り返しパターンは、チャンピオンシップを目指すチームにとって極めて重要な課題です。

詳細:

  • 勝利がないこと:フェラーリは、コンストラクターズ・チャンピオンシップの上位4チームの中で、今シーズンまだグランプリで勝利を挙げていない唯一のチームです。
  • コンストラクターズ順位:チームは現在、コンストラクターズ順位で2位を巡りメルセデスと競っていますが、パーマー氏は、この順位はマシンの真のパフォーマンスを反映していないと考えています。
  • パーマー氏の分析:元F1ドライバーのジョリオン・パーマー氏は、フェラーリはメルセデスよりも優れたマシンを持っていると断言しますが、「実行力が伴っていない」と述べています。
  • 実行力不足の例
    • バクー:ルイス・ハミルトンはユーズドのソフトタイヤでQ2を突破できず、シャルル・ルクレールはQ3でクラッシュしました。これにより、グリッド順位は10位と12位となり、マシンのポテンシャルを大きく下回る結果となりました。
    • モンツァ:チームは、表彰台のすぐ外という、ほぼ妥当な順位でフィニッシュしましたが、それは勝利に必要な決定的なアドバンテージを欠いていたことを示しています。
    • シンガポール(2023年):コースがフェラーリに適していたにもかかわらず、カルロス・サインツは予選でクラッシュし、シャルル・ルクレールはトラックリミット違反でラップタイムが抹消され、グリッド順位は10位と9位となりました。
  • ドライバーのパフォーマンス:ルイス・ハミルトンは今年フェラーリでまだ表彰台に上がれていません。一方、シャルル・ルクレールは5度の表彰台を獲得していますが、トップステップはありません。

今後:

フェラーリは、次戦のシンガポールGPで、いくつかの問題を是正し、ランキング2位を奪還する絶好の機会を迎えます。マリーナベイ・ストリート・サーキットは、歴史的にフェラーリが好成績を収めてきたサーキットであり、前回優勝したのは2023年でした。パーマー氏は、このトラックがフェラーリのマシンに適していると確信していますが、チームが好結果を確実にするためには、オペレーションを完璧にする必要があると強調しています。もしフェラーリがオペレーションのミスや戦略的な誤りから解放されたクリーンな週末を送ることができれば、大量のポイント獲得と、勝利への返り咲きの可能性が十分にあります。

元の記事 :https://racingnews365.com/ferrari-handed-damning-execution-verdict-after-latest-...

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