
フェラーリがハミルトンに寄せる「信頼」が、ルクレールとのパワーバランスに影響か
ルイス・ハミルトンが、マラネッロの寵児となりつつあります。元フェラーリのエンジニア、ロブ・スメドリー氏は、7度の世界チャンピオンであるハミルトンに対し、チームとイタリアメディアが「彼を神格化している」と指摘しました。バルセロナでフェラーリ移籍後初勝利を挙げ、シャルル・ルクレールに40ポイントのリードを広げたハミルトンは、スクデリア内部の権力バランスを、チームメイトにとって「あまり心地よくない」方向へ塗り替えようとしています。
なぜ重要なのか:
フェラーリは長年、ルクレールをチームのタイトル不毛時代を終わらせる「生え抜きスター」として据え、アイデンティティを構築してきました。しかし、ハミルトンの迅速な適応と近年の成功は、その物語を揺るがしており、チームはリーダーシップの序列やリソース配分を再考せざるを得ない状況に追い込まれる可能性があります。
詳細:
- 最近の調子: ハミルトンはモントリオールとモナコで2位に続き、バルセロナでフェラーリドライバーとして記念すべき初勝利を飾りました。一方、ルクレールは同レースの終盤にDNFとなり、チーム内でのポイント差は40まで拡大しました。
- チームダイナミクス: 2004年から2013年までフェラーリに在籍し、今も深い関係にあるスメドリー氏は、ハミルトンが「チームを自分中心にまとめ上げ」、マラネッロ内部から圧倒的な支持を得ていると報告しています。
- ルクレールの立場: 2019年にデビューし、最近長期契約を締結したルクレールは、フェラーリの象徴でありタイトル候補の筆頭でした。スメドリー氏は、ハミルトンの台頭がモナコ出身のルクレールにとって、心理的・政治的に大きな試練になると分析しています。
- シーズンの見通し: ルクレールがシーズン後半に巻き返すとは予想しつつも、最終的な内部争いでは、ハミルトンが「巧みに勝ち取る」だろうと予測しています。
全体像:
ハミルトンは、フェラーリが定期的に勝利しタイトルを狙うための「一貫性」に欠けていると警鐘を鳴らしていますが、バルセロナでの勝利により、2026年シーズンでメルセデス以外からの初の勝者となりました。現行レギュレーションの初期段階にあるため、チーム間の序列は依然として流動的です。フェラーリは競争力のあるペースを見せていますが、開発競争の中でそれを維持できる保証はありません。ルクレールにとっての挑戦は、純粋な速さだけでなく、7度の王者であり、イタリアで急速にファンを増やしているチームメイトに対し、再び「フェラーリの顔」としての地位を取り戻せるかという点にあります。
今後の展望:
次戦はレッドブル・リングでのオーストリアGPへと舞台を移します。ハミルトン(2016年および2020年ステイリアンGP)とルクレール(2022年)の両者に優勝経験があるコースです。スメドリー氏は、シーズンが進むにつれてパフォーマンスの差は安定すると予想していますが、現在のモメンタムとチームの支持を考慮すると、ルクレールがかつての均衡を取り戻すのは至難の業となるでしょう。
元の記事 :https://www.planetf1.com/news/lewis-hamilton-charles-leclerc-ferrari-balance






