
2026年F1規則、早くも炎上
要約
2026年の50/50パワーユニットがレース性能を阻害し、規則改正が検討中。構造的な問題はメーカー契約で解決が難しく、応急措置に留まる。
なぜ重要か:
長期にわたって策定された規則書を急遽見直すことは、メーカー誘致と競技性のバランスというF1の根本的ジレンマを浮き彫りにする。
詳細:
- 2026年のパワーユニットは、内燃エンジン(ICE)とMGU‑Kからの電力をほぼ50/50にすることを義務付けている。
- 誤解を招く比率: 「50/50」は最高出力時の数字で、ラップ中は成立しない。MGU‑Kは最大350 kWを短時間しか使えず、バッテリーはそれを維持できない。
- 根本原因: 高価なMGU‑Hを廃止し、新規メーカー獲得を狙った結果、MGU‑Kの出力を3倍に増やし、ICE出力を削減した。
- トラックでの症状:
- ターボラグが深刻化し、特にAudiでスタート時の不安定さが顕著。
- 「スーパ―クリッピング」:直線終点で全開加速しエネルギーを使い切るため、最高速に早く到達した後に減速する。
- バッテリー回充のために「リフト&コースト」走行が増え、純粋な全開走行が阻害されている。
行間に:
2020年代初頭、パンデミック後の復興とホンダの撤退危機でメーカー確保が最優先だった。電動化とサステナビリティを前面に出すことでAudi、Red Bullと提携したFord、復帰したHonda、そしてGM参入を実現したが、Red Bullのクリスチャン・ホーナーらは競技性への影響を警告していた。
今後は:
現在の議論は症状の緩和に焦点を当て、予選形式やスーパ―クリッピングの制限、エネルギー放出パラメータの調整が検討される。しかし、メーカー契約上の50/50構造は変更が難しく、根本的な解決はパッチ的対応にとどまる見通しだ。
元の記事 :https://www.the-race.com/formula-1/why-f1-has-ended-up-with-rules-that-so-many-h...






