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トト・ヴォルフ、レッドブルの2026年エンジン計画に懐疑的見解 「ひどいことになる」と冗談交じりに

トト・ヴォルフ、レッドブルの2026年エンジン計画に懐疑的見解 「ひどいことになる」と冗談交じりに

要約
トト・ヴォルフがレッドブルの2026年自社エンジン計画に対し、「エベレスト級の挑戦」と強い懐疑論を表明。即座の競争力に疑問を呈しつつも、サプライズの可能性も認めています。

レッドブル・レーシングは2026年に自社エンジンプロジェクト「レッドブル・パワートレインズ」を立ち上げ、"エベレスト級"の大きな課題に直面しています。メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは、チームの即座の競争力に公然と疑問を呈し、「ひどいことになるだろう」と冗談交じりに語りました。

なぜ重要なのか:

フォーミュラ1で競争力のあるパワーユニットをゼロから構築することは、途方もない事業です。メルセデスのエンジン部門が数十年にわたって発展してきたことを考えると、レッドブルの野心がどれほど大きな挑戦であるかが浮き彫りになります。2026年の成功は、この新しいエンジンにかかっています。

全体像:

  • プロジェクトの経緯: 2021年のホンダ撤退後、レッドブルは新しいエンジンパートナーを探す必要がありました。
  • ポルシェとの交渉決裂: 当初、ポルシェとの間でチーム株式の50%所有とパワーユニット供給に関する協議が行われましたが、クリスチャン・ホーナーがレッドブルの完全な独立性を維持したがったため、交渉は決裂したと報じられています。
  • 自社開発の決断: ディートリヒ・マテシッツの「レッドブルは自立すべき」というビジョンが、自社エンジン開発の決定を後押しし、フォードが技術パートナーとして参加しました。

ヴォルフの視点:

ヴォルフは、その途方もない難しさを認めつつも、レッドブルがサプライズを起こす能力も持っていることを認識しています。「このスポーツにおいて、新たなアイデアを持ってゼロから何かを構築する力を持つ者を過小評価してはならない」と彼は述べ、次のように指摘しました。

  • エンジン部門は「数十年」かけて成長してきました。
  • 状況はレッドブルにとって不利ですが、革新が「サプライズ」をもたらす可能性もあります。
  • 新レギュレーションでは、性能が劣るエンジンを開発したチームに対し、より多くのダイナモテスト時間を割り当てることで、時間をかけて追いつくことができるという利点があります。

今後の展開:

レッドブルは困難な課題に直面していますが、ヴォルフはレッドブルがシャシーチームとしてF1に参入した当初、フェラーリやメルセデスといった既存の強豪と競えるのかという懐疑的な見方があったことを思い出させました。「エナジードリンク会社がフェラーリやメルセデスと競争しようとしていると皆が冗談を言いましたが、結局彼らは優勝しました。5年後には、我々は別の話をしているかもしれません。」2026年シーズンは、レッドブル・パワートレインズがシャシーチームの成功を再現できるかどうかを明らかにするでしょう。

元の記事 :https://www.gpblog.com/en/interview/toto-wolff-sees-a-huge-challenge-for-red-bul...

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