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「RB21復活の秘訣は『地道な改善』、レッドブル技術責任者が語る」

「RB21復活の秘訣は『地道な改善』、レッドブル技術責任者が語る」

要約
レッドブルのポール・モナハン技術責任者は、RB21の好調は単一の大型アップデートではなく、段階的かつ総合的な改善とセットアップの最適化によるものだと語りました。今後の小規模な改良で、チャンピオンシップ争いを続ける構えです。

レッドブルRB21、苦境を乗り越え「進化」を続けた要因とは?

レッドブルの最近の躍進とマックス・フェルスタッペンのチャンピオンシップ争いへの復帰は、単一の劇的なアップデートによるものではなく、広範な段階的改善の賜物であると、チーフ・エンジニアのポール・モナハン氏が明かしました。シーズン序盤に一貫性を欠いていたRB21は、現在その調子を取り戻し、複数回の優勝を飾り、フェルスタッペンを再びタイトル争いの有力候補へと押し上げています。

なぜ重要か:

シーズン序盤の苦戦にもかかわらず、レッドブルがRB21を着実に改善し続ける能力は、その卓越したエンジニアリング能力を浮き彫りにします。このような持続的な開発は、競争優位性を保ち、チャンピオンシップを争う上で不可欠であり、現代のF1マシンがいかに多数の要素を同時に最適化することがパフォーマンス向上に繋がるかの複雑さを示しています。

詳細:

  • 包括的な改善: モナハン氏は「銀の弾丸」のようなアップデートの存在を否定し、RB21の向上した一貫性は多くの要因が正しい順序で組み合わさった結果だと説明。「多くのことが正しい順序で起こりました」と語りました。
  • シーズン序盤の苦戦: RB21はシーズン序盤にも速さの片鱗を見せていましたが(例:モンツァ仕様のウイングを装着しシルバーストンでポールポジション獲得)、シーズン前半は一貫したバランスとレギュレーションへの適合に苦労していました。
  • モンツァでのフロアアップデート: モンツァで導入された重要なフロアのアップデートは、フェルスタッペンの即座の勝利を含む好調な走り出しと一致しましたが、モナハン氏はこれがより広範な開発曲線の一部であったことを強調しています。
  • セットアップの進化: 物理的なアップデートに加え、チームは車両のセットアップを調整する能力を大幅に向上させました。「以前なら、シーズンの最初の3~4戦のコンディションで、今のように車を走らせることはできなかったでしょう」とモナハン氏は述べています。
  • フェルスタッペンの役割: マックス・フェルスタッペンは、ドライビングだけでなく、フィードバックを提供し、シーズン序盤の課題克服に向けたチームの努力に貢献するという点で、極めて重要な役割を果たしました。モナハン氏は彼を「チームを一つにまとめる助けとなる、並外れたドライバー」と称賛しました。

今後の展望:

レッドブルは現状に満足することなく、モナハン氏は残りの4戦でRB21に小規模で的を絞った改良を加えることを示唆しています。これはヘルムート・マルコ氏が「何か秘策がある」とコメントしたこととも一致します。シーズン終盤であり、大規模なアップデートは考えにくいですが、これらの継続的な改良が、フェルスタッペンのドライバーズチャンピオンシップ最終盤を戦う上で鍵となる可能性があります。

元の記事 :https://www.planetf1.com/news/red-bull-rb21-paul-monaghan-sleeve

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