
レッドブル育成のマルティ、衝撃のフォーミュラE移籍を発表
レッドブルの育成ドライバーであるジョセップ・マリア・“ペペ”・マルティが、フォーミュラE(Formula E)への電撃移籍を発表しました。現在F2ランキング6位で今季3勝を挙げているマルティは、カップラ・キロ(Cupra Kiro)チームにダン・ティクトゥム(Dan Ticktum)の新たなチームメイトとして加わり、来たるシーズン前テストのグリッドを完成させました。
なぜ重要か:
マルティがF2からフォーミュラEへと転身することは、F2およびF3出身の若手タレントの間で高まっているトレンドを象徴しています。これは、競争の激しいレッドブルのシステム内でF1への機会が限られているドライバーたちにとって、フォーミュラEが実現可能なプロの世界選手権への道として、その魅力を増していることを示唆しています。また、カップラ・キロにとっては、有望で速いドライバーを獲得し、ラインナップを強化する重要な signingsです。
詳細:
- チームとチームメイト: マルティはカップラ・キロに加入し、ダン・ティクトゥムとコンビを組むことになります。これにより、来シーズンのフォーミュラEにおけるドライバーラインナップが確定しました。
- F2での実績: 2025年シーズンのF2ドライバーズランキングで現在6位につけ、今季3勝を記録しているマルティですが、フォーミュラEへの移籍は実質的にF2タイトル争いの終焉を意味します。フォーミュラEの開幕戦(サンパウロ)は、12月6~7日にアブダビで開催されるF2最終戦と日程が重複するためです。
- レッドブルの文脈: 同じレッドブル育成のアビド・リンドブラッド(Arvid Lindblad)がレーシング・ブルズ(Racing Bulls)への昇格と強く報じられる中、マルティにとってF1シートの可能性はますます薄れていました。
- チーム側の視点: スペインの自動車大手クプラ(Cupra)と提携するカップラ・キロは、ジェイク・ヒューズ(Jake Hughes)やストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)といった著名ドライバーとも交渉していたことから、マルティの獲得を大きな成果と捉えています。
- ドライバーの視点: マルティは、このカテゴリーでのルーキーとしての立場を認識しつつも、昨シーズンのジャカルタでの勝利に貢献した経験豊富なティクトゥムから学び、チームの成功に貢献したいという意欲を表明し、興奮を隠せない様子でした。
全体像:
マルティの転身は、ザーン・マロニー(Zane Maloney)やテイラー・バーナード(Taylor Barnard)といった他のF2ドライバーの移籍にも似ており、フォーミュラEがモータースポーツの新星たちにとって正当なキャリアパスとして進化していることを強調しています。F1への道が依然として非常に狭いため、この変化は、よりダイナミックな若手才能を電動シリーズにもたらし、その競争力とファンのエンゲージメントを高める可能性があります。
今後の展望:
マルティは、来たるバレンシアでのシーズン前テストでフォーミュラEデビューを飾ります。そこで、電動オープンホイールレーシング特有の要求への適応を開始する予定です。彼の当面の目標は、迅速にペースを掴み、経験豊富なチームメイトから学び、そして新しいキャリアの章でポイント獲得と安定した好成績を目指すこととなるでしょう。
元の記事 :https://racingnews365.com/red-bull-junior-completes-shock-formula-e-move