最新ニュース

メルセデスのアップグレードの矛盾:セパンで露呈したパフォーマンス低下

メルセデスのアップグレードの矛盾:セパンで露呈したパフォーマンス低下

要約
メルセデスはセパンで期待したアップグレード効果が得られず、シミュレーションと実走の乖離に直面しました。アントネッリがP3に繰り上がりましたが、真の検証は次戦のシンガポールGPに持ち越されることになります。

メルセデスがマレーシア・セパンで、パフォーマンス低下という不可解な状況に直面しています。ラップタイムを0.3秒短縮すると期待された大規模なアップグレードを導入したものの、予選ではキミ・アントネッリがP4、ジョージ・ラッセルがP8に終わり、ポールポジションはマックス・フェルスタッペンのレッドブルに譲る結果となりました。

Why it matters:

2026年チャンピオンシップの主導権を握るべきチームにとって、開発における重大な見落としは警戒すべきサインです。シミュレーションでは向上が予測されていたにもかかわらず、実走では0.5秒近い損失が出たことは、現在の開発方向性のズレや、車両の作動ウィンドウにおける致命的な脆弱性を示唆しています。

The Details:

  • 想定外のハンドリング: トト・ヴォルフ代表は、直線での空気抵抗(ドラッグ)が異常に強く感じられ、特にターン1と2などの低速セクションで深刻なアンダーステアが発生したと報告しました。
  • 環境要因: セパンの老朽化した路面状態と極端な高温が車両の不安定さを助長し、安定したセットアップを見出すことを困難にしました。
  • データの乖離: 内部テレメトリではコンセプト上の改善が認められるものの、実際のラップタイムはそれに反しており、仮想的な向上が実走行に結びつかない難しさが浮き彫りとなりました。
  • グリッドポジション: アイザック・ハジャーのエンジンペナルティにより、キミ・アントネッリがレースP3に繰り上がりました。これにより、メルセデスはコースポジションを活かしてペース不足を補う戦術的な機会を得ました。

What's next:

コストキャップの制限および旧部品の寿命の問題から、以前の仕様に戻すことは不可能です。そのため、チームはパルクフェルメの規則に従い、現在のパッケージを最適化させる必要があります。次戦のシンガポールGPは、セパンでの苦戦がサーキット特有の一時的な現象だったのか、あるいは2026年アップグレードパッケージに根本的な欠陥があるのかを判断する重要な試金石となるでしょう。

元の記事 :https://www.the-race.com/formula-1/gone-backwards-mercedess-upgrade-letdown-expl...

logoThe Race