
カイル・ラーソン、NASCAR王者戴冠。F1タイトル争いは激化の一途
カイル・ラーソンが、フェニックス・レースウェイで行われた「勝者総取り」の最終戦で、デニー・ハムリン、チェイス・ブリスコ、ウィリアム・バイロンらを抑え、NASCARカップシリーズの2度目のタイトルを獲得しました。劇的な勝利でしたが、レース終盤のパンクが彼のチャンスを危うくする場面もありました。
なぜ重要か:
決勝レースで一度もリードすることなく成し遂げたラーソンの予想外のタイトル獲得は、NASCAR現行フォーマットにおけるチャンピオンシップレースの予測不可能性を浮き彫りにしています。一方、マックス・フェルスタッペンがマクラーレンの2選手を追うF1タイトル争いは依然として接戦で、シーズンがスリリングなクライマックスに向かっていることを示唆しています。
詳細:
- ラーソンの逆転劇: レース終盤約100周を残し8番手を走行中だったラーソン(5号車、ヘンドリック・モータースポーツ)のシボレーにパンクが発生し、タイトルへの望みが潰えたかに見えました。しかし、終盤のセーフティカー(SC)導入時に、戦略的に新品タイヤを2本のみ交換しました。
- ハムリンの機会損失: 最多ラップをリードし、初タイトルの有力候補だったデニー・ハムリンは、同じSC時に新品タイヤ4本を選択しました。この決断は彼に響き、ラーソンがリスタート後に5位に浮上したのに対し、ハムリンは10位に後退しました。
- オーバータイムのドラマ: 残り4周でのウィリアム・バイロンのパンクによりオーバータイムに突入し、ラーソンはタイヤ戦略を活かす機会を得ました。ラーソンは3位でフィニッシュしチャンピオンシップを確定。ハムリンは6位に終わりました。
- 異例の勝利: ラーソンは、現行フォーマットにおいて、チャンピオンシップレース中に一度もリードすることなくNASCARカップシリーズのタイトルを獲得した初のドライバーとなりました。
F1タイトル争いの現状
NASCARが王者を決定する中、F1タイトル争いはマックス・フェルスタッペンがランド・ノリスとオスカー・ピアストリを追う形で激しさを増しています。インテルラゴスで残されているポイントはわずか33点であり、各レースが極めて重要です。
- 現在の順位:
- P1:ランド・ノリス - 357ポイント
- P2:オスカー・ピアストリ - 356ポイント
- P3:マックス・フェルスタッペン - 321ポイント フェルスタッペンはノリスとの差を36点に縮め、シーズン終盤の興奮をさらに高めています。
今後の展開:
F1チャンピオンシップ争いは今週末、インテルラゴスでのレースを迎えます。ここでフェルスタッペンはマクラーレン勢との差をさらに縮めようとするでしょう。ブラジルでの戦略、タイヤマネジメント、そしてトラック上でのパフォーマンスが、2025年F1タイトルの行方を決定づける鍵となります。
元の記事 :https://www.gpblog.com/en/general/driver-better-than-verstappen-crowned-champion...






