
クリスチャン・ホーナーが明かす、2012年ルイス・ハミルトンのレッドブル加入未遂劇
クリスチャン・ホーナーの自伝『Drive』により、F1界で最も大きな「もしも」の一つが明らかになりました。それは、2012年にルイス・ハミルトンがレッドブル加入を模索していたという事実です。ハミルトンはメルセデスへ移籍する前、マクラーレンでの不調な環境や相次ぐメカニカルトラブルから逃れるため、ミルトンキーンズのレッドブルを最優先の移籍先と考えていたといいます。
Why it matters:
もしハミルトンとセバスチャン・ベテルという最強のペアが実現していれば、ターボハイブリッド時代の歴史は大きく変わっていたはずです。結果として合意に至らなかったことで、レッドブルは意図せず、ハミルトンがメルセデスでF1史上最も支配的な時代を築く道を作ることとなりました。
The details:
- 極秘の会談: 会談はエイドリアン・ニューイの自宅で行われ、ハミルトンはホーナーとニューイに対し、「あなたたちのチームに入るにはどうすればいいか」と率直に問いかけたといいます。
- 金銭的な壁: 当時の代理人サイモン・フラーが、スポーツ界の「ムハマド・アリ」に匹敵する破格の契約金を要求したため、レッドブル側は予算的に困難と判断しました。
- チーム内の葛藤: ニューイはハミルトンの加入に非常に前向きでしたが、ヘルムート・マルコ博士は、愛弟子であるベテルの立場が脅かされることを懸念し、慎重な姿勢を崩しませんでした。
- ドライバーの心理状態: ホーナーによれば、2012年のハミルトンは「不思議と脆い一面」を見せており、それがマクラーレン以外の選択肢としてレッドブルを検討させる要因になったとのことです。
The big picture:
2026年に振り返ってみれば、この機会を逃したことによる影響は計り知れません。レッドブルはベテルと共に2010年代前半の覇権を維持しましたが、メルセデスはハミルトンを迎え入れることで絶対的な王朝を築き上げました。金銭的な条件やチーム内部の力学が、いかにして選手権の勢力図を塗り替えるかを物語るエピソードと言えるでしょう。
元の記事 :https://www.espn.com/f1/story/_/id/50196380/christian-horner-lewis-hamilton-red-...






