
アゼルバイジャンGP 練習走行、異例のゴム片トラブルで赤旗中断
バクー市街地サーキットで開催されているアゼルバイジャン・グランプリ(GP)の初走行セッションは、コース上の珍しいゴム片が原因で早期に赤旗が掲示され、序盤のラップが中断されるという異例の事態に見舞われました。
なぜ重要か:
このような、一見些細に見える予期せぬコース上のインシデントは、レースウィーク序盤のチーム戦略やドライバーのリズムを大きく乱す可能性があります。特にバクーのような難易度の高い市街地サーキットでは、マクラーレンのランド・ノリスが既に抱えているパワーユニットの問題など、困難に直面しているチームにとって、失われた走行時間はセットアップやデータ収集に致命的となり得ます。
詳細:
- 60分間のセッション開始からわずか数分後、フェラーリのカルロス・サインツが、長いピットストレートに繋がる16コーナー出口の縁石に乗り上げました。
- 縁石から剥がれたゴム片が、その下に挟まる形となりました。
- コースマーシャルが挟まったゴム片の除去を試みたため、レースコントロールは安全上の理由から赤旗を提示しました。
- ドライバーの安全を確保するため、障害物が除去される間、セッションは一時中断されました。
- 赤旗提示前には、マクラーレンのランド・ノリスが最速タイムを記録し、続いてメルセデスのジョージ・ラッセル、フェラーリのシャルル・ルクレールが続いていました。
- チャンピオンシップをリードするマクラーレンのオスカー・ピアストリは、赤旗直前に自身のMCL39のパワーユニットに問題を抱え、ピットに戻らざるを得ませんでした。チームは現在、この問題の調査を進めています。
今後の展望:
チームは、この序盤の混乱を受けて、残りの走行時間を最大限に活用し、重要なデータを収集しようとするでしょう。特にマクラーレンは、ピアストリのパワーユニット問題を診断・解決することに注力し、これ以上貴重な走行時間を失わないように努めます。今回のインシデントは、市街地サーキットの予測不可能な性質と、コースマーシャルおよびレースコントロールの絶え間ない警戒の必要性を改めて浮き彫りにしました。
元の記事 :https://racingnews365.com/azerbaijan-gp-practice-red-flagged-after-bizarre-strip...